今は亡き先輩の思いを胸に アーセナルMFが語るレジェスとの思い出

昨夏レンタルでアーセナルに加入したセバージョス photo/Getty Images

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突然の訃報から1年

サッカーファンが衝撃を受けた名手の死から1年の月日が経過した。その名手とは昨季セビージャに所属していた元スペイン代表MFホセ・アントニオ・レジェスのことだ。

2019年6月1日、地元セビージャ州ウトレラの高速道路で時速200キロ以上を出して車を運転していた際、事故を起こして亡くなったレジェス。かつてアーセナルやレアル・マドリードといったビッグクラブでプレイした実力者だけに、多くの人がこの一報をすぐに受け止めきることはできなかったことだろう。

そんな名手の事故死から1年。スペイン、そしてアーセナルの後輩であるダニ・セバージョスが偉大な先輩を偲んでいる。英『Evening Standard』のインタビューに登場したセバージョスは、ときに相談役として自身の話を聞いてきてくれたというレジェスとの思い出を次のように語った。
「僕はホセがなくなった直後にアーセナルへ加入した。その頃はずっと彼のことが頭に浮かんでいたよ。移籍に関して僕はホセと連絡を取っていて、彼は僕にロンドンは良いところだと勧めてくれたからね。だけど、亡くなってしまったことによって彼とはもう話せなくなってしまった。サッカー界にとっては悲しいニュースだったね。でも、ホセは僕が彼の足跡を辿っていることを喜んでくれていると思うよ。そして、僕自身もそうしていることに誇りを持っている」

さらに、セバージョスはレジェスの訃報を聞いた後に彼の家族とも連絡を取ったことを明かしている。親族は憔悴していただろうが、アーセナル移籍の決断を伝えると父親は祝福してくれたと続けた。

「ホセの家族は息子の死を乗り越えようとしている。お父さんには連絡したよ。そしたら、彼はアーセナル移籍を祝福してくれたね。僕もウトレラの出身だからよくしてくれたよ。ホセは本当にスペインサッカーのアイコンだった。どのクラブへ行ってもタイトルを手にしたからね」

今は亡き先輩と同じクラブでプレイする決断を下したセバージョス。レジェスの魂は同郷の後輩の心の中にしかと受け継がれている。

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