香川真司の次はロイス、デンベレの次はサンチョ ドルトムントの上手すぎる穴埋め

ドルトムントでプレイしていた香川 photo/Getty Images

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スムーズな戦力交代が強さ維持の秘訣

ドルトムントが強さを維持できている理由の1つに、「巧みな代役確保」が挙げられる。

ドルトムントで活躍した選手たちはビッグクラブに引き抜かれるケースも多いのだが、その穴埋めがドルトムントは上手いのだ。

英『Squawka』がその歴史を振り返っているが、例えば2012年にMF香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた時はどうだっただろう。
当時のドルトムントにとって香川は重要な戦力だったが、マンUに移籍。その代わりにドルトムントが引き抜いたのはボルシアMGでプレイしていたFWマルコ・ロイスだ。

今やロイスはチームに欠かせぬリーダーとなり、ドイツ屈指の天才獲得はドルトムントにとって大成功だった。香川が抜けたタイミングでロイス獲りを実現できたのは大きい。

他にも、2013年にはMFマリオ・ゲッツェが3700万ユーロの移籍金でバイエルンに移籍。その代役にドルトムントが選んだのはシャフタール・ドネツクMFヘンリク・ムヒタリアンだ。獲得には2500万ユーロを投じたが、ムヒタリアンはアシストを量産するなど活躍。この補強も見事にヒットした。

そのムヒタリアンがマンUに移籍した2016年には、レンヌからFWウスマン・デンベレを獲得。今でこそデンベレは怪我が続いているが、ドルトムントでは十分なパフォーマンスを披露した。1500万ユーロで獲得したことを考えれば、デンベレも大成功だ。

そのデンベレがわずか1年で退団すると、ドルトムントは700万ユーロでFWジェイドン・サンチョを獲得。これまた大ヒットだ。すでにサンチョはビッグクラブから狙われているため、デンベレに続いてドルトムントは多額の利益を得ることになるだろう。

最前線では2018年冬にピエール・エメリク・オバメヤンを失ったが、代わりにスーパーサブにもなったFWパコ・アルカセルが大ヒット。そのアルカセルと入れ替わるような格好でやってきたFWアーリング・ハーランドも絶賛大ブレイク中だ。

主力を引き抜かれれば慌てるのが普通だが、ドルトムントは少し特殊だ。冷静に有望株をリストアップし、低コストで穴を埋めているのが分かる。この補強成功の連続こそドルトムントが強さを維持している理由であり、他クラブが簡単に真似できぬ芸当と言える。

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