“スターリング2世”はどこへ消えた 1部で未だ無得点のワンダーボーイ

リヴァプールでプレイしていたシンクレア photo/Getty Images

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16歳でデビューしたが……

16歳と6日というクラブ史上最年少の若さでデビューを果たしたリヴァプールのワンダーボーイを覚えているだろうか。

マイケル・オーウェン、ラヒーム・スターリングに続くリヴァプール産のワンダーボーイとして注目を集めたFWジェローム・シンクレアのことだ。

シンクレアは2011年よりリヴァプールのアカデミーに入り、16歳でデビュー。将来のスター候補として期待されていたのだが、今では忘れられた存在になってしまった。
英『Sport bible』がシンクレアの今を伝えているが、シンクレアは2016年にワトフォードへ移籍。何かが狂い始めたのはこの頃からだ。

ワトフォードはシンクレアをレンタルに出す決断を下すのだが、そこからバーミンガム、サンダーランド、オックスフォード・ユナイテッド、今季はオランダのVVVフェンロと、気付けばレンタル移籍だらけのキャリアになっている。

スピード、さらにはフィニッシュの精度も印象的だったが、驚くことにシンクレアは未だ1部リーグで得点を決めたことがない。今季はエールディヴィジで戦うVVVフェンロにレンタル移籍しているが、リーグ戦23試合でまさかの無得点。

プレミアリーグでも得点を決めた経験はなく、1部リーグで得点を決められないまま23歳を迎えている。

ここまで苦戦するキャリアになるとは想像していなかったはずで、それこそリヴァプールから大きく羽ばたいた現マンチェスター・シティFWスターリングとは大きすぎる差がついている。今かつてのワンダーボーイ・シンクレアのことを覚えているリヴァプールサポーターはどれだけいるだろうか。

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