最高の思い出となるはずだったのに…… リベリが逃した“バロンドール受賞”

2012-13シーズンに大活躍を披露するも、バロンドール受賞とはならなかったリベリ photo/Getty Images

目前まで迫っていたはずの栄光

2013年度のバロンドールはこの男が受賞するべきだった。そんな主張をする人はいまだに少なくない。最終的にこの年の受賞者は当時レアル・マドリードに所属していたFWクリスティアーノ・ロナウドとなったが、他にもっとふさわしいとされる選手がいたのである。最終候補3名に残りながらも受賞を逃したバイエルン・ミュンヘンのMFフランク・リベリだ。

2012-13シーズンにブンデスリーガ、DFBポカール、そしてチャンピオンズリーグで優勝を果たし3冠を達成したバイエルン。そのチームの中心にいた選手こそがリベリだった。圧倒的なドリブルスキルを存分に発揮し、彼は同シーズンに公式戦43試合で11ゴール23アシストの大暴れ。ブンデスリーガでは15アシストで見事アシスト王に輝いた。

そんな、やれるべきことを全てやった上でバロンドール受賞を逃してしまったリベリ。本人としてもかなり悔しい気持ちがあるようで、彼はたびたびこの年のバロンドールを「不公平だった」と振り返っている。そしてどうやら、その気持ちは今でも変わっていないか。同選手はあれから6年半の時間が経過した今、改めて2013年のバロンドールを語っている。独『Sport Bild』が伝えた。

「バロンドールを獲得するために、僕らができることはなんだろうか? おそらく、それはできる限り全てのことを行なって、全てを手に入れたときに授与されるものだ。ピッチの外でも努力し、代表チームでも結果をも残すことが重要なんだ。だけど、僕はそれを受賞することができなかった。当時は僕にとって困難な時期だったと言えるね」

当時、授賞式へ向かうリベリはおそらく人生で最高級の思い出を作れると期待に胸を膨らませていたことだろう。しかし、終わってみれば予想外の3位。ショックは相当大きかったに違いない。あの時、リベリがバロンドールを受賞していればどうなっていたか。考える人も多いだろう。

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