「指導してきた中で最強のFW」 ローマのビッグストライカーに集まる称賛

サンプドリア戦で2ゴールを挙げたジェコ photo/Getty Images

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吉田麻也も為す術なしの圧巻2ゴール

やはりASローマのエースはこの男。現地時間24日に行われたセリエA第27節のサンプドリア戦を見た誰しもがそう思ったのではないだろうか。一時リードを許したローマだったが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの2ゴールで試合をひっくり返してみせた。

ジェコが目覚めたのはサンプドリアに先制を許して試合を折り返した後の64分。イタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニが中盤からフワリと浮かせたスルーパスを縦に供給すると、この大男が鋭い反応から最終ライン裏に抜け出し左足で強烈ボレーを突き刺した。

85分に決めた逆転弾も、ジェコは中盤深い位置からのロングボールに反応した。MFブライアン・クリスタンテが供給した高い弾道のパスはほぼ相手ゴールの真正面に落下。その地点をいち早く予測しポジションを取ったジェコは、右足ダイレクトでそれを流し込みドッピエッタを達成した。両方のゴールでジェコに対応したのは日本代表DF吉田麻也ということもあり、衝撃を受けた人も多いだろう。
そんなジェコの大活躍にはローマのパウロ・フォンセカ監督もかなり驚かされたようだ。サンプドリア戦後、この指揮官は試合を振り返るとともに逆転勝利の立役者を次のように絶賛している。伊『Gazzetta dello Sport』が伝えた。

「再開後一発目の試合は忘れられないものとなったね。リードするチャンスはあったけど、それをフイにして逆に先制されてしまった。タフな内容となったけど、幸いにも後半に盛り返して3ポイントを獲得することができた。その中で2得点を挙げたジェコ。彼は間違いなく私がこれまで指導した中で最強のFWだ。興奮しすぎて彼の2ゴールをほとんど覚えていないよ」

この逆転勝利で順調に勝ち点3を積み上げたローマ。4位アタランタも今節勝利したため、まだその差は6ポイントあるものの、射程圏には捉えている。はたしてジャッロロッシはこの勢いで来季チャンピオンズリーグ出場圏内を確保できるか。ローマの頼れるビッグストライカーは中断期間を挟んでも絶好調だ。

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