オーウェンやシェフチェンコよりも凄かった バロンドールに相応しかったあの選手

セリエAで何度も激しい戦いを披露してきたキエッリーニ(左)とトッティ(右)photo/Getty Images

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キエッリーニが宿敵トッティを大絶賛

ユヴェントスに所属するイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが、チームメイトでもあり、ライバルでもあった“ローマの王子”について語っている。

現在35歳のキエッリーニは2005年にユヴェントスへ加入し、長きにわたってチームを牽引。セリエA通算出場数は500試合を超えており、今ではイタリアの絶対王者のキャプテンを任されている百戦錬磨のDFだ。イタリア代表としても、これまで103キャップを記録している。

そんなキエッリーニが大絶賛しているのが、ユヴェントスの宿敵であるローマのエースとして君臨したフランチェスコ・トッティだ。決して一緒にプレイする機会は多くなかったものの、イタリア代表では共に汗水を流した先輩・後輩の関係でもある。キエッリーニは先日発売した自身の自叙伝『lo,Giorgio』の中で、かつてのバロンドール受賞者たちと比較しつつ、大先輩のトッティについて次のように語ったという。複数の伊メディアが伝えている。
「私はフランチェスコ・トッティと一緒にプレイしてきたが、ほとんどの場合、我々は敵同士だった。2006年のW杯の前に、いくつかのイタリア代表の試合で彼を見たけど、その後、彼は代表を引退してしまったからね。フランチェスコは本当に偉大な選手で、もっとピッチで彼を見ることができなかったのは残念だったよ。ただ、彼はキャリアの全てをローマに捧げたことはロマンチックなことだ」

「彼はもっと多くのものを勝ち取ることができたはずだ。バロンドールとかね。しかし、おそらく変化から生じる成長の要素を、自分自身で否定してしまった。この決定を、快適さを求めて生まれたと思っている人は、何もわかってはいない。これは純粋な愛から生まれた選択だった」

「トッティは『エイリアン』であるクリスティアーノ・ロナウドとリオメル・メッシが覇権を争う前に、バロンドールを獲得することができたと本当に思っている。オーウェンやシェフチェンコのような素晴らしい選手たちに与えられてきたが、彼らは間違いなくトッティほどではなかった」

「彼は頭の後ろに目がついており、誰も想像できない方法でボールを扱うことができるんだ。私は彼の素晴らしいフットボールを見てきたよ。テクニック、メンタリティ、イマジネーションの面で、トッティは真の世界クラスだった。シンプルに言えば天才だね」

キエッリーニ曰く、トッティは2001年にバロンドールを受賞したマイケル・オーウェン、2004年のアンドリー・シェフチェンコよりも、遥かに選手として凄かったようだ。なお、元ブラジル代表の元祖怪物ロナウドなども以前、バロンドールに相応しかった選手のひとりとしてトッティの名前を挙げていた。

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