貴公子・ベッカムから怪物DFへ「行くな」 残留を求められた約20年前の記憶

マンUでプレイしていたスタム(左) photo/Getty Images

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当時の世界最高級DFへ電話

1998-99シーズンに伝説の3冠を達成するなど成功の時を楽しんでいたマンチェスター・ユナイテッドには、恐怖の怪物DFがいた。

高さ、パワー、スピードを備えた元オランダ代表DFヤープ・スタムである。

当時は世界最高のDFの1人だったが、マンUに在籍した期間はそれほど長くない。2001年にはイタリアのラツィオへ移籍しており、マンUは意外にもあっさり名センターバックを手放してしまった。
のちに名将アレックス・ファーガソン氏はスタム放出を後悔したと言われているが、それは選手たちも同じだ。当時マンUに在籍していた選手たちは、スタムに移籍するなと呼びかけたという。

英『FourFourTwo』によると、スタムの下にはあのデイビッド・ベッカムからも電話がかかってきたのだとか。移籍直前のことだったようで、当時マンUのキープレイヤーだったベッカムもスタムは手放せないと感じていたのだろう。

「ちょうど私がローマに着いた時、デイビッドから電話があったんだ。ユナイテッドの選手たちは移籍のことについて話しており、私に残るべきだと彼は説明してきた。私の退団は誰もが予想していなかったことだし、全員に衝撃があった。彼からそう言われたのは嬉しいことで、我々がいかに良い関係だったかを表している。退団はタフだったが、当時は行った方がいいと感じたんだよ」

スタムはこのようにラツィオ移籍劇を振り返っている。同じオランダ人DFということを考えると、今のリヴァプールがフィルジル・ファン・ダイクを失うようなものか。

マンUに残っていれば、さらなる成功を味わえたことだろう。その存在感はベッカムが直接ラブコールを送るほどのものだったようだ。

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