好調の“ビッグマン”を見て学ぶべし マンU未来のリーダー候補は我慢の時間

ここのところはベンチスタートが増えているマクトミネイ photo/Getty Images

先輩と二人三脚での成長を促す

リーグ戦再開後、マンチェスター・ユナイテッドで一人の中盤戦士が見事に復活を果たした。31歳のMFネマニャ・マティッチだ。

今季は怪我の影響などもあり、前半戦はリーグ戦出場がわずか3試合にとどまっていたマティッチ。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によるリーグ戦中断期間が明けた後の彼は、それまでの鬱憤を晴らすかのように躍動している。身長194cmのビッグマンの復活に驚いた人は多いだろう。

そんなマティッチの台頭で、逆に出場機会を失ってしまっているのがスコット・マクトミネイだ。これまでは未来のリーダー候補として中盤の軸になると考えられていた同選手だが、先輩MFの好調で直近の3試合はベンチスタートを余儀なくされている。しかし、オーレ・グンナー・スールシャール監督はそんな状況でも、マクトミネイにはしっかりとマティッチのプレイから様々なものを吸収してほしいと考えているようだ。

「スコットはネマニャよりも7つか8つ歳下だ。だけど彼はスコットのプレイを見て、自分ができることを見定める努力を惜しまなかった。彼らは互いに自分に足りないものを気づかせてくれる存在だとは思っていたけれど、それを実行に移すのは決して簡単なことじゃない。私は何度もネマニャに『今日はスコットで行く』と伝えたけれど、彼はそれを受け入れてくれた。今回はスコットもそうだったよ。だけど、いずれはこの2人が一緒にプレイすることもあるかもしれない。まだシーズンは厳しい状況が続くからね。その際にはスコットがネマニャから多くのことを学ぶだろう」

スールシャール監督がこのように語ったことを英『THE Sun』が伝えている。今は出場機会が少し減少してしまっているマクトミネイだが、先輩の姿から学ぶことで選手としてさらに成長して欲しいところだ。切磋琢磨するマクトミネイとマティッチ。指揮官の言う通り、2人の同時起用も面白いプランかもしれない。

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