総失点の“半分近く”がここからだった アーセナルが克服すべき弱点とは

トッテナム戦でもセットプレイから失点を喫したアーセナル photo/Getty Images

セットプレイに弱すぎる

アーセナルの守備を改善するためには、まずここからテコ入れを図らなければいけないのかもしれない。ガナーズのディフェンスに関する衝撃的な統計が明らかとなった。

それは今季プレミアリーグにおいて記録している総失点に対して、セットプレイで喫したものが多すぎるという統計だ。現地時間12日に行われたトッテナムとの“ノースロンドンダービー”でも、81分にソン・フンミンのコーナーキックからトビー・アルヴェルヴァイレルトに頭で合わせられて決勝点を献上したアーセナル。セットプレイにおける弱さはファンも気になっていたところだろう。

そんなアーセナルのセットプレイにおける守備。どれほど酷いデータを残しているのかというと、総失点の実に半分近くがこれによるものなのだ。英『THE Sun』によると、今季のガナーズはリーグ戦で合計44失点を喫しているが、そのうち実に20失点がセットプレイからとのこと。その割合はなんと45.5%となっており、これは2019-20シーズンのプレミアでワーストの数値なのだという。

なお、2番目にセットプレイによる失点割合が高いのはマンチェスター・ユナイテッド(13/33)。だが、その赤い悪魔でさえ割合は39.4%だ。4割超えはアーセナルのみで、いかにガナーズがセットプレイの場面で苦しんでいるかが見て取れる。

来季はサンテティエンヌから身長192cmのDFウィリアム・サリバが合流するアーセナルだが、はたして彼らは今後のこの弱点をどうにかして改善することができるのか。もはや見て見ぬ振りはできないほどに問題は深刻化している。

今季プレミアクラブの総失点に対するセットプレイでの失点割合は以下の通り



・アーセナル(総失点:44/セットプレイによる失点:20/割合:45.5%)

・マンチェスター・ユナイテッド(33/13/39.4%)

・レスター・シティ(36/13/36.1%)

・ワトフォード(54/19/35.2%)

・アストン・ヴィラ(65/21/32.3%)

・ノリッジ(67/21/31.3%)

・エヴァートン(52/16/30.8%)

・ニューカッスル(52/16/30.8%)

・チェルシー(49/15/30.6%)

・ウェストハム(59/18/30.5%)

・マンチェスター・シティ(34/10/29.4%)

・ブライトン(52/14/26.9%)

・リヴァプール(27/7/25.9%)

・ボーンマス(60/14/23.3%)

・サウサンプトン(56/13/23.2%)

・クリスタル・パレス(45/10/22.2%)

・トッテナム(45/10/22.2%)

・ウォルバーハンプトン(37/8/21.6%)

・バーンリー(47/10/21.3%)

・シェフィールド・ユナイテッド(33/5/15.2%)

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