潰し屋から攻守に輝く“万能型”へ 好調ミランで急成長する中盤戦士に注目だ

パルマ戦では誰もが驚く“超ロングシュート”をゴールに突き刺したケシエ photo/Getty Images

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ここ数試合は攻撃面でも存在感

今季前半戦はなかなか良いスタートを切れなかったものの、イタリアの名門が調子を上げてきている。ACミランだ。

冬にFWズラタン・イブラヒモビッチが加入したことでチームが活性化した同クラブ。新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦が一時中断したことで勢いに水を差されてしまう可能性も懸念されたが、そんな心配など何処吹く風。再開以降のリーグ戦7試合で彼らは5勝2分の戦績を残している。この調子を継続できれば来季EL出場にストレートインすることも十分に可能だろう。

そんなミランの快進撃の立役者となっている選手は多いが、またも大きな成長を遂げようとしている24歳がいる。それはコートジボワール代表MFフランク・ケシエ。以前までは“中盤の潰し屋”としてのイメージも強かったが、同選手はここのところ攻撃面でも存在感を示している。直近3試合では全てゴールを奪っており、チャンスメイクの場面でも中盤から絶妙なスルーパスを供給することが増えた印象だ。
リーグ戦再開後のミランで急速に成長するケシエ。本人も現在の好調は肌で実感しているようで、その理由を伊『Sky Sport』へ次のように語っている。

「パルマ戦でのゴールは僕のキャリアの中で最も美しいものだったよ。だけど、これからはあのようなゴールをコンスタントに決められるよう一層努力しないといけないね。ピオリが監督に就任してからしばらくは、彼の戦術を理解するのに少し時間がかかってしまった。でも彼は僕に何を求めているかを一生懸命説明してくれた。そのおかげで僕は戦術への理解を深めることができたと思っているよ」

ピオリ監督が展開する戦術にやっと対応できたことが好調の要因と話すケシエ。どうやら一時的な大爆発ではなさそうだ。チームのメカニズムを理解し、選手として次のステップに進んだケシエ。24歳が“ミランの心臓”となる日は着々と近づいているか。イタリアで暴れるコートジボワール代表MFの躍動からは今後も目が離せない。

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