2014ワールドカップ決勝・アルゼンチン代表戦にてマリオ・ゲッツェのゴールをアシストし、ドイツ代表を世界王者へ導いてから6年。FWアンドレ・シュールレが29歳の若さで現役引退を決断した。
近年は欧州トップレベルで結果を残せていなかったが、29歳の若さで引退を決断したことに驚いたサッカーファンも多かったはずだ。
ワールドカップ制覇から6年。シュールレのキャリアはどこから変わってしまったのだろうか。
英『90min』が取り上げているが、シュールレはドイツでの活躍を経て2013年にチェルシーへ移籍。ここまでは実に順調なキャリアだった。
チェルシーでも移籍初年度はリーグ戦にて8得点2アシストの成績を残すなど、まずまずの活躍を披露。
流れが変わったのは2015年冬だ。当時ジョゼ・モウリーニョに率いられていたチェルシーは、この冬にフィオレンティーナからFWファン・クアドラードを獲得。代わりにシュールレは入れ替わる形でドイツのヴォルフスブルクへと移籍したのだ。
ヴォルフスブルクも優れたチームだが、同メディアはここの判断が誤りだったと分析している。もっとチェルシーで長く活躍できたはずで、ヴォルフスブルク移籍はちょっとしたステップダウンと考えることもできる。
また同メディアが悔やんでいるのは、モウリーニョの起用法だ。当時チェルシーでは左サイドでの起用が多かったが、右サイドで固定すべきだったと主張している。右サイドで起用された2014年3月のフラム戦ではハットトリックを達成するなど、一定の結果が出ていたからだ。
結果論ではあるものの、クアドラードを獲得せず右サイドでシュールレを固定していれば違う展開となっていたかもしれない。
その後シュールレはドルトムントでも定位置を獲得できず、フラム、スパルタク・モスクワとステップダウンが続いた。同メディアは若い頃のシュールレが「世界で最も危険なウイングの1人」だったと振り返っている。それだけに、移籍の判断で少々キャリアが狂ってしまったことは残念だったか。
それでもドイツにワールドカップのタイトルを届けた功績が色あせることはない。あの優勝決定弾アシストは永遠と語り継がれることだろう。
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