4200万ポンドのDFがリーダーとなるべき スパーズで伸びてほしい24歳

トッテナムのダビンソン・サンチェス photo/Getty Images

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2017年から伸びているのか

ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ルーカス・モウラ、ステーフェン・ベルフワインなど、今のトッテナムは前線に才能豊かなプレイヤーを複数抱えている。上手く機能すればプレミアでもトップクラスの攻撃集団となれるだろう。

しかしその一方で、問題視されているのが守備だ。リーグ制覇に最も近づいた2016-17シーズンから、トッテナムは守備の数字が徐々に悪くなってきているのだ。

残念ながらアントニオ・コンテ率いるチェルシーに敗れたが、トッテナムは2016-17シーズンに86点もの勝ち点を稼いで2位フィニッシュを果たした。優勝してもおかしくない出来だったと言えよう。
その時の失点数は僅か26点。これはリーグ最少の数字であり、それを支えていたのがトビー・アルデルヴァイレルトとヤン・ヴェルトンゲンのベルギー代表コンビだ。当時の彼らは欧州トップレベルのセンターバックだった。

そしてその守備をさらに強化すべく、2017年の夏にアヤックスから獲得したのがコロンビア代表のダビンソン・サンチェスだ。世代交代も考えた補強であり、トッテナムはサンチェス獲得に4200万ポンドを投じている。サンチェスを守備の軸にしていく考えだったのは間違いない。

ところが、サンチェスは期待されたほど伸びていない。チームの失点数も2017-18シーズンは36点、昨季は39点、そして今季は現時点で46点と、シーズンを重ねるごとに悪くなっている。

年齢を重ねたアルデルヴァイレルトとヴェルトンゲンに過度な期待をかけるのは難しく、英『90min』はサンチェスが守備のリーダーにならなければならないと発破をかけている。

獲得当時21歳だったサンチェスも24歳を迎えた。南米産DFらしい身体能力は相変わらずだが、2018ロシアワールドカップでは日本代表FW大迫勇也にあっさり反転を許すなどセンターバックとして軽率なプレイが目立つ部分もある。

トッテナムはサンチェスの将来性に賭けて獲得したはずだが、その期待に応えられるのか。失点数を今の半分ほどに減らさなければ、夢のプレミア制覇は難しいだろう。

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