チェルシーから飛び出した巨大な才能 19歳は新天地で成功掴めるか

今冬チェルシーからブライトンへ移籍したランプティ photo/Getty Images

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恩師が語るヤングスター

今季フランク・ランパード監督が率いるチェルシーでは多くの有望な若手選手が次々に頭角を現した。FWタミー・エイブラハム、MFメイソン・マウント、MFビリー・ギルモア、DFフィカヨ・トモリ……。これらの選手は今後のブルーズを担う存在として、どんどんチーム内での影響力を強めていくことだろう。

しかし、そんな大勢の若手が台頭する中でチェルシーが仕方なく手放してしまった有望株もいる。今冬の移籍市場でブライトンへと移籍したDFタリク・ランプティだ。

昨年12月に行われたリーグ戦第20節アーセナル戦でトップチームデビューを果たし、今後の飛躍に期待がかかっていたランプティ。しかし、右サイドバックを主戦場とする彼はセサル・アスピリクエタやリース・ジェイムズとのポジション争いを嫌って同リーグのクラブへ。まだ19歳の選手だが、出場機会確保のためにかなり早く決断を下している。
そんなランプティは今後のキャリアで成功を掴めるのだろうか。才能は確かだが、あまりにも育ったクラブを離れるのが早かった印象も否めない。しかし、14歳〜16歳のカテゴリでかつて彼を指導したヒュー・カーナウ氏は、ブライトンというクラブは彼のスタイルに合っていると太鼓判を押している。同氏は自身が指導していた頃のランプティを思い出すと共に、英『Daily Mirror』へ次のように語っている。

「タリクはいつもNo.10の位置でプレイしていたよ。右サイドバックに適性があることはみんな知っていたけれど、他の誰よりも上手かったからね。右ウイングとしてもプレイしていたけれど、彼の場合はピッチのどこにいてもゲームに影響を与えていたね。だからその試合ごとに最も重要なポジションへ彼を配置していたんだ。だが、それでも彼はボールを独り占めはしなかった。スキルは間違いなかったけど、タリクは優れたチームプレイヤーだったんだ。その年齢層では珍しいものだったね。常に周囲をリスペクトしていて、本当日素晴らしい態度を備えていたよ」

「だから、プロになるとは確信していた。並外れた存在だったからね。とはいえ、彼がアーセナル戦でデビューを果たした時は誇りに思ったよ。ビハインドの時に出てきたしね。正直、ブライトンへの移籍には衝撃を受けた。でもタリクの性格をよく表しているとも思うね。彼は常にチャレンジャーだから。ブライトンは彼にとって正しいクラブだと思う。ウイングバックとしてのプレイは、彼の能力にとてもマッチしていると思うね。今の役割をこれからも継続してこなすことができるのなら、タリクは本当にとんでもないレベルにまで成長できると思うよ」

恩師から最高級の賛辞を送られたランプティ。はたして、彼は本当にいずれ“とんでもないレベル”の選手となることができるのだろうか。チェルシーを飛び出した19歳の成長が楽しみだ。

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