チェルシーに後悔の時はくるか 9ゴール奪う“大型MF”パシャリッチの放出

アタランタのパシャリッチ photo/Getty Images

中盤は人材が揃っているが……

ケビン・デ・ブライネ、ロメル・ルカクと同列で語るのは難しいかもしれない。しかし、チェルシーには巨人MF放出を後悔する時が訪れるだろう。

英『90min』がそう取り上げたのは、今季アタランタで躍動している25歳の大型MFマリオ・パシャリッチである。

パシャリッチは2014年にクロアチアのハイドゥク・スプリトからチェルシーに加わった188cmのサイズを誇る選手で、チェルシー特有でもあるレンタル移籍を繰り返してきた。スペインのエルチェ、フランス・モナコ、イタリア・ミラン、ロシアのスパルタク・モスクワ、そして2018年からアタランタだ。

やや伸び悩んでいた印象もあるだろうが、ガスペリーニ率いるアタランタでついに才能が開花。超攻撃軍団アタランタのスタイルにフィットし、今季はここまでリーグ戦にて9得点5アシストと見事な成績を残している。

今年6月にはアタランタへの完全移籍が決定したわけだが、同メディアが指摘するようにチェルシーは後悔することになるのだろうか。エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、ルーベン・ロフタス・チーク、マテオ・コバチッチ、ロス・バークリー、ビリー・ギルモア、メイソン・マウントなど、今のチェルシーは中盤に十分すぎるほどの戦力が揃っている。

絶対にパシャリッチが必要とは言い切れないが、同メディアはパシャリッチの得点力はチェルシーMF陣を上回っていると評価する。今季リーグ戦ではカンテ、バークリー、コバチッチを合わせても5点、ジョルジーニョは4点奪っているが、こちらはPKが多い。

ルーベン・ロフタス・チークはコンディションさえ上がれば得点数を稼げるだろうが、現チェルシーMF陣と比較してもパシャリッチの得点力は印象的だ。中盤からの得点力を求めるならば、パシャリッチは必要な戦力だったかもしれない。

チェルシーに加わる6年前、パシャリッチはクラブのレジェンドだった現指揮官フランク・ランパードへの憧れを口にしていた。ランパードもゴールを量産できるMFだったが、パシャリッチも使い方次第ではランパードのように二桁得点を奪ってくれるMFになった可能性がある。チェルシーが本格的に悔やむ時はくるだろうか。

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