34歳は“CB”でもう一花咲かす 超攻撃的レフティーが見つけた新たな居場所

ローマのコラロフ photo/Getty Images

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ポジション変更で負担軽減

昨年11月で34歳を迎えたベテランDFだが、彼は新境地を開拓することでこれからも長くチームのために活躍することができるのか。ASローマのセルビア代表DFアレクサンドル・コラロフが新たな扉を開けようとしている。

2017年夏にマンチェスター・シティからローマに加入し、これまで同クラブで通算129試合に出場しているコラロフ。しかし、そんなコラロフももう34歳。そろそろパフォーマンスに衰えが見え始めてもおかしくはない年齡となってきている。左サイドバックは消耗が激しいポジションだけに、年齢を考えると今後彼の起用はある程度の休みを挟んでということになってくるか。

とはいえ、ローマはできることなら彼を毎試合起用したいはずだ。年齢こそ重ねているものの、彼の代名詞と言える左足の精度はいまだ抜群。DFながら鋭いクロスや直接FKで攻撃陣を支えており、コラロフが欠場すればジャッロロッシの攻撃力は大幅にダウンしてしまう。チームに欠かせない存在であるのは間違いない。
コラロフを起用したいけれど、無理はさせられない。そんなジレンマを抱えていたローマ。だが、彼らはその悩みを一気に解決する方法を見つけたと伊『Gazzetta dello Sport』が伝えている。パウロ・フォンセカ監督は3バックの左センターバックとしてコラロフを起用することで、ベテランDFの負担を減らしてみせたのだ。

攻撃力ばかりに注目されがちだが、かねてより守備時の対人能力には定評のあったコラロフ。ここを任せるのは少し怖いと言った意見もあるが、マンC時代に経験済みなこともあってある程度の心得はある。そしてなにより、左SB時よりも上下動が少なくなったことの恩恵は見逃せないだろう。今季台頭したレオナルド・スピナッツォーラを本職の左サイドで起用できることもあり、このポジションチェンジは良いことづくめか。

このコンバートによって、以前よりも試合中の消耗を抑えることに成功しているコラロフ。とはいえ、ここ一番の場面では攻撃参加も怠らず、前節SAPL戦では相手ペナルティエリアの遥か手前から強烈なミドルシュートを放ち得点もゲットしている。

効率よくチームに貢献できる新たな居場所を見つけ出したコラロフ。左SBとして躍動する彼の姿を見たいファンもいるだろうが、現時点で彼のベストポジションはこの“3センターにおける左”か。34歳となったベテランDFだが、彼はまだまだ進化しそうだ。

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