11試合で市場価値が“32億円”も上昇 25歳がFWコンバートで成り上がる

アトレティコのM・ジョレンテ photo/Getty Images

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アトレティコで生まれ変わった元中盤戦士

ポジションの変更がここまでうまく機能するとは。リーグ戦再開後、アトレティコ ・マドリードでその戦場を中盤から前線に変更した男の活躍には、誰もが驚いたことだろう。マルコス・ジョレンテのことだ。

昨夏レアル・マドリードから加入したM・ジョレンテ。当初は中盤の低い位置から試合を作るプレイメイカーとみなされていた同選手だが、ディエゴ・シメオネ監督はその才能を見抜いてか新型コロナウイルスによるリーグ戦中断が明けて以降この25歳をFWにコンバート。すると、かねてより守備範囲が広く、卓越したボールテクニックとパスセンスを備えていた彼は中盤と最前線を繋げるリンクマンとして機能することに。以降は自身も得点を奪えるセカンドトップとして、彼は瞬く間にアトレティコ攻撃陣を支える存在となった。

そんなM・ジョレンテの華麗なる変身をスペイン『as』も称賛。コンバート後に出場機会が大幅に伸びたことを挙げつつ、さらにはその市場価値からも彼の好調ぶりが見て取れると紹介している。
「リーグ戦中断前には全体のうち30.9%(723分/2340分)しか出番を得られていなかった男が、今では64.8%(642分/990分)にまでその数字を上昇させている。今の彼はアトレティコにおいて、まさに“主人公”と言える存在だ」

「そんな彼の変化の中でも注目すべきはその市場価値。『transfermarkt』によると、アトレティコ加入以降に一時1400万ユーロにまで落ち込んだ彼の市場価値は、現在4000万ユーロにまで跳ね上がっている。世間は新型コロナウイルスの影響による経済打撃に喘いでいるというのにだ」

リーグ戦再開後から最終節までの11試合で、その市場価値を2600万ユーロ(32億2000万円)も上昇させたM・ジョレンテ。MFの時よりも選手としての価値は2.86倍にも膨れ上がっており、彼にとってFWはまさに天職と言えるポジションだったか。プレイする場所を変更したことで才能が開花した25歳。その適性を見抜いたシメオネ監督の眼力恐るべしと言ったところだろう。

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