出場1分あたり“335万円”の悩める天才 待たれるインテルMFの大逆襲

インテルで思うような時間を過ごせていないエリクセン photo/Getty Images

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ELの舞台で華麗なる復活を

今冬大きな期待を背負ってセリエAにやってきた天才司令塔だが、新天地で彼はまだ輝くことができていない。インテルに所属するデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンのことだ。

加入以降、随所で光るプレイは披露するのだが、インテルで絶対的な地位を獲得するまでには至っていない同選手。アントニオ・コンテ監督もリーグ戦再開後にはチームのシステムを変更してまで彼の順応を急いだのだが、結局最終盤を迎えてもこの司令塔はチームにフィットせず。出場時間は公式戦全試合を合わせてもわずか1016分にとどまっている。

インテルがエリクセンに費やした金額が2750万ユーロ(移籍金2000万ユーロ+年俸750万ユーロ)ということを考えると、1分あたりの稼働費は2万7000ユーロ。7月31日現在の為替レートで計算すると日本円にして約335万円にものぼっており、コストパフォーマンスが良いとは決していない状態だ。
そんな、ネッラズーリで過ごす最初の半年が厳しい時間となってしまっているエリクセン。しかし、彼には2019-20シーズンの間にその評価を大逆転させる可能性もまだ残されているか。今季は新型コロナウイルスの影響によりUEFAコンペティションが各国リーグ戦終了後の8月に開催されることとなっており、そこでのエリクセン復活に伊『Gazzetta dello Sport』は期待しているのだ。

「インテル加入後のエリクセンはフォームの形成にだいぶ苦しんだ。スパーズでは主役だったにもかかわらず、今の彼はインテルで脇役となってしまっている。しかし、気分を入れ替えて望むことができれば、ヨーロッパリーグで彼が復活を遂げる可能性もあるだろう。サッカーではチーム内における立ち位置が突如として逆転することもある。コンペティションが変われば、エリクセンはコンテにとって新しい武器となるはずだ」

ノックアウト形式のトーナメント戦では、安定感のある選手よりも一瞬の閃きで状況を打開する選手が重要となってくることも多い。特に今季のELは中立地での一発勝負。創造性あふれるエリクセンがチームの中心となるにはうってつけの舞台と言えるか。

インテルにやってきて以降は鳴かず飛ばずの時間を過ごしていたエリクセンだが、はたしてELでこの天才MFが大爆発することはあるか。その実力は皆が知っているだけに、一刻でも早く本来の姿を取り戻したいところだ。

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