バイエルン・ミュンヘンに将来が楽しみな若きセンターバック がいるのをご存知だろうか。おそらく多くの人が思い浮かべるのは、先日彼らがパリ・サンジェルマンから獲得した18歳DFタンギー・クアッシか。
クアッシも間違いなく計り知れないポテンシャルを秘めた期待の若手であることは間違いない。しかし、今回ブンデスリーガ公式サイトが注目しているのは彼でない。その名はクリス・リチャーズ。20歳の選手で、今季トップデビューを果たしたこれからの成長が楽しみな逸材だ。
近年ブンデスリーガで勢力拡大中のアメリカ勢の一人で、U-19カテゴリから同国の世代別代表に選ばれているリチャーズ。2018年夏にFCダラス(MLS)からバイエルンに加入すると、古巣へのレンタルを経て今季はセカンドチームで30試合に出場している。来季はトップチームが主戦場になるとの見方もあり、急成長にはかなりの期待がかかる。
ブンデス公式は、そんなリチャーズに近年におけるバイエルンの成功を支えたジェローム・ボアテングの姿を重ねている。両足で高度にボールを扱えることからビルドアップに優れ、身長も188cmと十分なサイズを誇ることから、同サイトはこの20歳がボアテングの後継者になる存在だと認識しているようだ。たしかに両者の特長には類似性があるだけに、そう期待するのも無理はないだろう。
「私はリチャーズのキャリアを本当に最初の部分しか見ていない。だけど、彼はブンデスで10年間は影響力を維持できる選手だと思うよ。チャンスさえ与えられれば、リチャーズは“NEXTボアテング”になれるはずだ」
U-19アメリカ代表時代にリチャーズを指導したデイブ・ファン・デン・ベルフ氏も、英『The Guardian』のインタビューで20歳の才能をこのように絶賛している。各方面から“NEXTボアテング”との声が寄せられる若きセンターバック。やはりリチャーズが目指すべきは、これまでのキャリアでバイエルンを8度もリーグ制覇へ導いたドイツ人DFの姿なのだろうか。
来季のブレイクに期待がかかるリチャーズ。ボアテングに退団の可能性が浮上しているバイエルンだが、たとえ本家が退団となっても彼らはその穴を簡単に埋めることができるかもしれない。
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