ミランが狙うは若き“最終ラインの番人” 身長195cmのビッグマン確保へ

フィオレンティーナのミレンコビッチ photo/Getty Images

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ロマニョーリとケアーだけでは不安

今季後半戦にセリエAで怒涛の追い上げを見せたACミラン。FWズラタン・イブラヒモビッチの加入によって大変身を遂げた彼らの快進撃は目を見張るものがあったと言っていい。一時14位にまでその順位を落としていた名門だが、終わってみれば6位。2020-21シーズンのヨーロッパリーグ予選出場権を獲得している。

来季も開幕からこの勢いを継続したいミラン。しかし、その一方ではある程度の補強も進めなければならないだろう。いくら今季後半戦に調子が良かったからといって、不安要素がないわけではない。

では、彼らにとって最大の不安要素となり得るのは何か。おそらく、それは最終ラインの枚数だろう。今季ミランのセンターバックはアレッシオ・ロマニョーリとシモン・ケアーが後半戦ほとんどの試合でコンビを組んだ。信頼できるユニットだが、彼らのいずれかが欠場した場合のバックアップには不安が残る。終盤にロマニョーリが負傷した穴を埋めた20歳のマッテオ・ガッビアも、大事な試合で起用するには経験が不足しているとの懸念がある。
そんな事情もあり、ミランは新たな主力級となり得るセンターバックに目をつけたと伊『calcio mercato』が伝えている。そのセンターバックとは、フィオレンティーナに所属する21歳のセルビア代表DFニコラ・ミレンコビッチだ。

身長195cmを誇る大型センターバックのミレンコビッチ。その体躯を活かした空中戦の強さには定評があり、ビルドアップ能力も水準以上のものを備えている。ロマニョーリやケアーとポジションを争える実力者で、同メディアは「単なるバックアップ候補ではない」と同選手のことを評価している。たしかに、彼が加われば最終ラインの層は厚くなり、レギュラー陣の競争意識も高めることができる。来季EL本戦に出場するのならば、ローテーションの観点からもミレンコビッチはミランにとって是非確保したい人材と言えるだろう。

『carciomercato』によると、ミレンコビッチの獲得に必要な移籍金は3000万〜3500万ユーロとされる。少々高値な気もするが、21歳の有能センターバックが手に入ると思えば払えない金額ではないか。ミランが確保したい若き“最終ラインの番人”。ミレンコビッチがロッソネリのユニフォームに袖を通す日はそう遠くないかもしれない。

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