スールシャールの下で大変身した“No.9” 24歳の逆襲劇に集まる称賛

マンUのマルシャル photo/Getty Images

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ストライカーとして覚醒

2018年12月に起こったマンチェスター・ユナイテッドの指揮官交代で最も恩恵を受けた選手。先日はリオ・ファーディナンド氏がこういった表現を用いてその変貌ぶりを称賛したが、本当にこの24歳はオーレ・グンナー・スールシャール政権に移行してから別人のような活躍を披露している。FWアントニー・マルシャルのことだ。

ジョゼ・モウリーニョ前監督とは衝突を繰り返し、一時は放出リストにも名前が載っていたとされるマルシャル。しかし、スールシャール監督はこの男の秘めたポテンシャル信じて今季センターフォワードを起用すると、その采配が見事的中。マルシャルはリーグ戦で17ゴールを奪う活躍を披露し、大逆転での3位フィニッシュに多大な貢献を果たした。

そんなスールシャール監督の下で真価を発揮し始めたマルシャルの逆襲劇には、クラブOBのポール・スコールズ氏も感銘を受けたようだ。英『BT Sport』に対して、同氏は24歳の変貌ぶりを次のように称賛する。
「マルシャルは今季最高のパフォーマンスを披露したね。おそらく、シーズンで最も振り返るに値する選手の一人だ。その活躍には本当に感動したよ。うまくいけば、来季もさらに成長できるはず。オーレが初めてチームにやってきた時、マルシャルはそれほどゴールに対して貪欲ではなかったと思う。トレーニングでも、フィニッシュワークの精度向上には取り組んでいなかったように見えたね」

「だけど、オーレは彼に得点することを求めた。スピードがあるし、動き出しも非常に巧みだったからだろう。相手としてはマッチアップするのが困難な相手だけに、オーレはその適性を見抜いていたんだろうね。そして、今では疑いようのないゴールハンターになった。良い指導者に巡り合ったことで、本当にマルシャルは良くなったよ」

マルシャルの活躍を称えつつ、スールシャール監督の眼力にも賛辞の言葉を送ったスコールズ氏。たしかに、同監督がチームを率いていなければ、マルシャルのCF起用というのはあまり考えられない選択肢だったか。他の人物であれば、あくまでオプションの一つとしてみなされる程度だった可能性は高い。

スールシャール監督に適性を見出され、新たな主戦場を開拓したマルシャル。はたして、この男は来季以降もゴールを量産することができるのだろうか。大変身を遂げたマンU“No.9”の活躍からは今後も目が離せない。

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