“509本”もペナルティエリアにパスを出す仕事人 「彼がDFはジョーク」

リヴァプールのアーノルド photo/Getty Images

右サイドバックのデイビッド・ベッカムへ

サッカーの世界では定期的にポジションの概念が変わるような大改革が起きるが、今のリヴァプールでは右サイドバックにて革命と呼ぶにふさわしいことが起きている。

起こしているのは、右サイドバックながらアシストマシーンとなっているDFトレント・アレクサンダー・アーノルドだ。

アーノルドは今季もプレミアリーグで13アシストを記録しており、サイドバックとは思えぬチャンスメイク力だ。フリーキックからゴールを奪うパターンも増えており、右サイドバックの印象を大きく変えるプレイヤーになっているのは間違いない。

数字で見てもアーノルドのパス能力は印象的だ。英『Squawka』によれば、アーノルドは今季ペナルティエリアへ合計509本ものパスを送っている。これは欧州五大リーグでプレイする選手の中では最多の数字だという。

サイドバックの選手が最多とは、非常に興味深い数字だ。さらに『FBref』の紹介するデータでは、アーノルドは今季リーグ戦だけで377本もクロスを蹴っている。マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ(304本)、エヴァートンDFリュカ・ディーニュ(270本)を抑えてプレミア1位の数字となっており、アーノルドがリヴァプールの攻撃にどれほど大きな影響を与えているかが分かってくる。

今後はサイドバックにもチャンスメイクのセンスが問われる時代となるのだろう。ただサイドを上下動するだけでなく、確実にチャンスへ繋げる攻撃センスとパスセンスが必要となるのだ。

アーノルドの成長によってサイドバックへの見方が変わってきているところもあり、SNS上では「彼をDFと呼ぶのはジョーク」、「Newベッカム」といった意見が挙がっている。

さらにクロスの精度を高めることができれば、アシスト数も増えてくるはず。右サイドバックのデイビッド・ベッカムと呼んでいい存在で、来季もアシストを量産してくれることだろう。

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