結局サッリはユーヴェに何をもたらしたのか たった“1敗”で評価は急降下

失点に肩を落とすロナウド photo/Getty Images

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伏兵リヨンに敗北

チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の組み合わせが決まった時、リヨンとの対戦を引いたユヴェントスは比較的ラッキーな方と考えられていたはずだ。

しかし、2試合合計の結果は2-2。アウェイゴールの差でリヨンに敗れることになってしまった。サポーターもまさかベスト16で消えることになるとは想像していなかったのではないか。

アウェイでの1stレグを0-1で落としていたユヴェントスは、2ndレグで必死の猛攻を仕掛けた。戦力では上回っており、2ndレグではシュートを16本も打っている。ポゼッション率も6割を超えていた。
それでもリヨン守備陣を崩し切ることはできなかった。2点は奪ったが、1点はクリスティアーノ・ロナウドのPK、そして2点目もロナウドが個人で決めたスーパーミドルシュートによるものだった。チームで相手守備陣を崩し切ってのゴールは生まれていない。

『90min』も、「セリエAのタイトルを獲得してもサポーターは指揮官マウリツィオ・サッリが何をチームに持ってきたのか理解できないでいる」と指揮官サッリに厳しい指摘をしている。

何とかリーグタイトルは守ったが、昨季からユヴェントスが大幅に成長したとの手応えはない。サッリはこのリヨン戦1試合だけで全てが判断されるわけではないことを強調しているが、近年ユヴェントスを指揮した者はチャンピオンズリーグの結果で全てが評価されるようになってきている。

今季はコッパ・イタリアも落としており、サッリに100%満足しているサポーターは少ないだろう。リヨンに敗れたことで、今季のユヴェントスは失敗と判断することもできる。

サッリ体制のままでチャンピオンズリーグ制覇の目標は実現するのか。このリヨン戦で大きな迷いが生じたのは間違いない。

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