19歳が移籍しても問題なしか 来季マンCで輝く可能性ある“2人”の若きCB

来季ブレイクに期待がかかるアダラビオヨ photo/Getty Images

ピンチはチャンスと捉えることも

マンチェスター・シティに新たな主力級のセンターバックがやって来た。同クラブに来季から加入することとなったのは、今季ボーンマスでプレイしていたオランダ代表DFネイサン・アケだ。この25歳はボールスキルに優れた選手で、ジョゼップ・グアルディオラ監督の展開するサッカーにも適応できるとの声は多い。今季マンCのボトルネックとなった最終ラインだが、アケの加入で問題解決となるか。

しかし、その一方でチームを去るかもしれない若きCBがいる。19歳DFエリック・ガルシアだ。今季CBの枚数不足に苦しんだマンCにあって、リーグ戦13試合に出場しチームの窮地を救った新星。だが、現在の彼には他クラブへ移籍の噂が。ユース時代を過ごしたバルセロナが、今夏同選手の獲得を企てているというのだ。

アケを獲得しても、ガルシアが流出となってしまえばCBの絶対的な枚数不足は解決しない。マンCとしては頭の痛い悩みと言えるだろう。しかし、ガルシアが退団となってもシチズンズにはその穴を補ってあまりある活躍を披露するかもしれない若手がいると、英『Manchester Evening News』は2人の選手に期待をかける。

1人目は今季ブラックバーンへとレンタルされていた22歳のトシン・アダラビオヨだ。身長196cmのサイズを誇る彼は、空中戦を弱点としているマンCにとって貴重な存在と言える。ブラックバーンではガッチリと定位置を掴み、チャンピオンシップ34試合に出場。高いだけでなく、スピードもテクニックも水準以上のものを兼ね備えている。ナイジェリアにルーツを持つビッグマンがブレイクすれば、ガルシアの穴はそれほど気にならなくなるはずだ。

今季はアンデルレヒトへ武者修行に出ていたサンドレル photo/Getty Images

2人目は23歳のフィリップ・サンドレル。2019-20シーズンはアンデルレヒトで武者修行を行なっていた同選手も身長は190cmと大柄だ。しかし、プレイスタイルはそんなサイズに似合わず、かなりアグレッシブな持ち上がりを得意としている。足元の技術には相当な自信があるのだろう。最終ラインからドリブルを仕掛けることも多く、そのスタイルは超攻撃的。それゆえにヒヤヒヤさせられることもあるが、ハマれば相手にとってはこの上なく驚異となるはず。大爆発すればインパクトは絶大だ。

ガルシアを失ったとしても、ここまでポテンシャルの高い若手が揃っているマンC。この他にも、彼らには今季開幕前にはガルシアと並んでファンに期待されていた18歳のテイラー・ハーウッド・ベリスがいる。はたして、来季シチズンズの最終ラインでブレイクするヤングDFはいるのだろうか。ガルシアが放出となっても、マンCはこれをチャンスと捉えることができるかもしれない。

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