守備は最高級でもあと少し マンUの“スパイダー”に求めたい攻撃面での成長

マンUのワン・ビサカ photo/Getty Images

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「真のトッププレイヤーとなりたいのなら……」

「1対1において、彼は世界最高のDF」。先日、リヴァプールなどで活躍したジェイミー・キャラガー氏からこのような言葉を贈られたマンチェスター・ユナイテッドのDFアーロン・ワン・ビサカ。たしかに、今季の彼はそんな評価も納得のパフォーマンスを披露してくれた。今や“守備型サイドバック”と聞けば、多くの人が彼のことを想像するかもしれない。

その長い足でボールを絡め取ることから、チームメイトの間では“スパイダー”との愛称で親しまれているワン・ビサカ。鋭いタックルで相手アタッカーの進撃を阻むシーンは、もはやプレミファンの中でお馴染みの光景だ。2019-20シーズンに繰り出したタックル数129回はリーグ最多。とにかく今季はディフェンス面で出色のパフォーマンスを披露したシーズンだったと言える。

そんな守備力に長けた選手であるワン・ビサカ。しかし、その一方では攻撃面が少し物足りないとの意見も。かつてチェルシーなどで活躍したトニー・カスカリーノ氏は真のトッププレイヤーとなりたいのであれば、彼にはもう少し攻撃力が必要だと英『The Times』へ次のように語る。
「ワン・ビサカが1対1において素晴らしいDFであることは間違いない。今季の彼はソン・フンミンを沈黙させ、サディオ・マネを圧倒し、ラヒーム・スターリングに非常に苦しい時間を与えた。だが、もしワン・ビサカが真のトッププレイヤーとなりたいのならば、もっと攻撃面でもチームに貢献しなければならないよ。彼は突破口にならないといけないんだ。現代サッカーではサイドバックの役割がかなり重要なんだ。リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドとアンドリュー・ロバートソンを見ていても、それはわかるよね」

マンUの攻撃にもっと厚みを持たすような果敢なオーバーラップがもっと見たいとカスカリーノ氏。リーグ戦再開後のワン・ビサカは以前にも増して積極性が見られたのだが、同氏はさらなる成長を求めているか。

マンUの“スパイダー”に要求される攻撃力の改善。はたして、ワン・ビサカは今後この課題にどう立ち向かっていくのだろうか。オフェンス面でも相手を圧倒することとなれば、世界最高級の“パーフェクトSB”誕生となりそうだ。

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