欧州トップクラスの守備力侮るな EL“3番人気”のセビージャこそ優勝候補か

ELベスト4まで勝ち上がってきたセビージャ photo/Getty Images

マンU、インテルをも撃破する力を持つ

ヨーロッパリーグもベスト4が出揃ったが、やはり人気が高いのはマンチェスター・ユナイテッドとインテルだ。両チームによるファイナルを望むサッカーファンも多いはず。

しかし第3の勢力であるセビージャを忘れてはならない。ヨーロッパリーグ・マスターとも言えるセビージャこそ、真の優勝候補と言ってもいい存在なのだ。

彼らの強みは単なる経験値だけではない。最終ラインから前線まで質の高いプレイヤーが揃っているのだ。

中でも今季リーガ・エスパニョーラをレアル・マドリード、アトレティコ・マドリードに次いで3番目に少ない34失点で戦い抜いた守備面はもっと高く評価されるべきだ。

ヨーロッパリーグでもベスト16ではローマを2-0、ベスト8ではウォルバーハンプトンを1-0と、どちらもクリーンシートで勝利を収めている。この守備を破るのは準決勝の相手であるマンUでも簡単ではないはず。

その守備を支えるセンターバックは2人とも人気が高い。21歳のジュール・クンデはビッグクラブのターゲットになっており、いくつか噂も出ている。数年後が楽しみなフランス産センターバックだ。

そんな若いクンデを引っ張る27歳のディエゴ・カルロスは成熟したディフェンスモンスターだ。

こちらもバルセロナやリヴァプールからの関心が噂されるなど、人気は高い。何よりリーガ公式スタッツによると、今季のカルロスはリーグ最多となる174回ものクリアを記録している。セビージャの堅守を支えてきたことが分かるスタッツと言えよう。

さらにサイドバックはヘスス・ナバス、セルヒオ・レギロンと攻撃力抜群の2人が揃う。

ナバスの攻撃力は説明不要だが、レアル・マドリードからレンタルで加わっているレギロンもチェルシーが関心を示すなど人気上昇中の実力派サイドバックだ。

中盤から攻撃をコントロールするMFエベル・バネガ、ワイドな位置から仕掛けられるFWスソ、ルーカス・オカンポスなど攻撃面にも役者は揃う。

『90min』はセビージャの守備を今大会で最も恐ろしいと評価しているが、その安定感はマンUとインテルをも超えているかもしれない。

まずは16日にマンUとセビージャの準決勝が行われるが、セビージャが勝利してもサプライズではないのだろう。

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