グリーンウッドに続ける逸材だがまだ早い マンUは17歳のデビューを焦らない

マンUアカデミー期待の逸材であるメイブリ photo/Getty Images

「まだ多くの学びと成長が必要」

今季のマンチェスター・ユナイテッドは前線で新たなスター候補と言える若い力が躍動した。トップ昇格初年度ながらここまで公式戦48試合に出場し、17ゴールを挙げている18歳FWメイソン・グリーンウッドのことである。

アカデミーからまたも優秀な人材が出てきた。ファンは歓喜したことだろう。しかし、そんなグリーンウッドのブレイクに続けるかもしれない逸材が、まだマンUの下部組織には控えている。

そのうちの一人が17歳MFハンニバル・メイブリだ。中盤の深い位置から試合を作っていく能力に長けた同選手。優れたパスセンスや圧倒的な視野の広さは、ティーンエイジャーのレベルを遥かに超えていると言っていいだろう。

リーダーシップも高く評価されており、先日マンUの育成部門を統括するニッキー・バット氏は「ハンニバルはピッチ上で常にリーダーのように振舞っている。真のリーダーと呼べる選手」とこの17歳を称賛している。そんなメイブリだけに、来季のブレイクに期待している人も多いはず。

しかし、U-23チームでメイブリを指導するニール・ウッド氏は焦らない。周囲が期待するのも理解できるが、彼がトップチームに合流するためにはまだ足りないものが多いと同氏は英『Manchester Evening News』へ次のように語る。

「覚えておかなければならないのは、ハンニバルが若い選手だということだ。彼はまだ17歳の少年なんだよ。人々は彼の市場価値が高騰していることに夢中となっているが、これは本人のせいではない。私は彼もまた潜在的な若手の一人だと思っているよ。他にも同じような選手はたくさんいる。彼にはまだ多くの学びと成長が必要なんだ」

「ハンニバルがトップチームの選手と一緒にトレーニングするためには、さらにレベルを引き上げる必要がある。そこへ行くことを急かしてはいけないと思うんだ。彼はU-23チームで十分にチャレンジしている。もちろん、私は彼をできるだけ早くトップへ送り込もうとしている。だが、準備が整わないうちから推薦はしないよ。焦ってはいけないね」

まだ足りないものが多い段階で、メイブリをトップへ昇格させるつもりはないとウッド氏。今季グリーンウッドのブレイクに湧いたマンUだが、しっかりと地に足をつけて次世代の育成に取り組んでいる。

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