[移籍]ローマの新体制初補強は欧州屈指の”優勝請負人” 頼もしき男がやって来た

2019-20シーズンはチェルシーでプレイしていたペドロ photo/Getty Images

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「チームを築くためにここに来た」

再起を図るイタリアの名門に、頼もしきアタッカーが加わることとなった。ASローマは現地時間25日、2019-20シーズン限りでチェルシーとの契約が満了となっていたスペイン代表FWペドロ・ロドリゲスを獲得したことを発表した。契約期間は2023年までとなっている。

バルセロナ時代にはチャンピオンズリーグをはじめとした19個、チェルシー時代にはヨーロッパリーグを含む3個、スペイン代表では南アフリカW杯とEURO2012の2個と、そのキャリアで通算24個ものタイトルを獲得しているペドロ。近年タイトルから遠ざかっているローマにとっては、“勝者のメンタリティ”を持つ貴重な人材を補強できたと言っていいだろう。来季チャンピオンズリーグ出場圏内、さらにはスクデット獲得を目指す上で、この男の経験は大きな武器となるはずだ。

そんなロマニスタの大きな期待を背負って加入するペドロ。本人もジャッロロッシがタイトルを渇望していることは理解しているようで、加入に際して次のようなコメントを残している。
「(ローマに加入することができて、)とても気持ちが良いよ。本当に嬉しいね。サポーター、クラブ、そしてスタッフにこの気持ちを伝えたい。幸せだとね。セリエAでプレイすること、新しい国でプレイすることは僕にとってチャレンジだ。新たなクラブに来たからには、もう一度タイトルを獲得したいね。難しいかもしれないが、それが僕の目標さ。僕はとても野心的なんだ。ここに来た目的はローマと共にタイトルを獲得すること。実際、トロフィーを手に入れることは可能だと思うよ。それがローマに関わるすべての人にとっての悲願だということも理解している」

欧州屈指の“優勝請負人”はローマにタイトルをもたらすため、全力を尽くす構えだ。そして、さらにペドロはローマ移籍を決断した理由についても語っている。どうやら、彼は所属している選手のレベルや指揮官の言葉によって今回の加入を決めたようだ。

「僕はチームを築くためにここに来たんだ。ローマは成長過程にあるチームだ。今後数年でこのクラブはもっと成長できると思うよ。その助けをするために僕は移籍を決断したのさ。パウロ(・フォンセカ監督)とも色々話したよ。彼は優れた指揮官だ。彼は僕に『新たな仲間と特別な何かを追いかけるのは、キャリアにおいて良い時間となる。私は君に難しいことを繰り返し要求することになると思うが、決して不可能なことを要求はしないよ』と言ってくれた。加えて、このクラブには優れた選手がたくさんいる。それも僕がローマを選んだ理由の一つだよ」

すでに33歳とベテランの域に突入しているペドロだが、はたしてこの技巧派アタッカーは今後ローマにどれほど貢献することができるのだろうか。今夏オーナーが代わったばかりのジャッロロッシが繰り出した一発目の補強。新シーズンはベテランFWの大爆発に期待したいところだ。

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