イングランド代表は25日に来月のUEFAネーションズリーグへ臨む代表メンバーを発表したが、とにかくチーム構成が若い。
近年のイングランド代表は若さが1つの売りとなっていたが、今季に新たなブレイクを果たした若手も数名いる。さらに強力な若手軍団に進化したイメージだ。
特に興味深いのは、23歳以下の選手だ。今のイングランドはA代表かと思うほど豪華なU-23チームを組むことが出来てしまう。
仮にU-23の選手でイレブンを構成するなら、どのような顔触れとなるのか。まずGKには、マンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアをも脅かすディーン・ヘンダーソンがいる。
ヘンダーソンは今回のA代表にも選ばれているが、ニューカッスルからスウォンジーにレンタル移籍しているウッドマンも忘れてはならない。
2017年に行われたU-20ワールドカップでは優勝に貢献しており、大会最優秀GKにも選ばれた。PKストップのスペシャリストとしても有名で、ヘンダーソンと並んで今後が楽しみな選手だ。
GK
ディーン・ヘンダーソン(23歳/シェフィールド・ユナイテッド)
フレディ・ウッドマン(23歳/スウォンジー)
最終ラインになれば候補者はグッと増えてくる。ビッグクラブで活躍している者も多く、とにかくサイドバックが豪華だ。リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド、マンUのアーロン・ワン・ビサカ、レスター・シティのベン・チルウェルなど、個性豊かな人材が揃う。
センターバックの方でもゴメスがリヴァプールで伸び、トモリもチェルシーで貴重な経験を積んでいる。
レンタル先のリーズ・ユナイテッドで高い評価を得たベン・ホワイトも、守備的MFまでこなしてくれる楽しみな逸材だ。
DF
トレント・アレクサンダー・アーノルド(21歳/リヴァプール)
ジョー・ゴメス(23歳/リヴァプール)
アーロン・ワン・ビサカ(22歳/マンチェスター・ユナイテッド)
リース・ジェイムズ(20歳/チェルシー)
フィカヨ・トモリ(22歳/チェルシー)
ベン・ホワイト(22歳/ブライトン)
ベン・チルウェル(23歳/レスター・シティ)
中盤はやや候補者が絞られるものの、デクラン・ライス、フィル・フォデン、メイソン・マウントはすでにプレミアリーグでも通用することを証明している。
特にフォデンがマンCで重要な存在になり始めているのが大きく、ようやく待ちに待った才能がA代表で暴れようとしている。
ドルトムントへ移籍した17歳のジュード・ベリンガムも忘れてはならない。A代表で活躍するのはもう少し先だろうが、スティーブン・ジェラードやフランク・ランパードとも比較される特別な才能の持ち主だ。
MF
デクラン・ライス(21歳/ウェストハム)
フィル・フォデン(20歳/マンチェスター・シティ)
メイソン・マウント(21歳/チェルシー)
ジュード・ベリンガム(17歳/ドルトムント)
最後にFW部門だが、こちらは実力者が多い。特にジェイドン・サンチョを筆頭に、ウイングには特別な才能の持ち主たちが集まっている。
マーカス・ラッシュフォード、カラム・ハドソン・オドイ、今季ブレイクした18歳のメイソン・グリーンウッド、ブカヨ・サカの2人も大きい。
今季イングランド2部で躍動したエゼも注目で、英『Squawka』のデータではドリブル成功数とファウル獲得数がともに100回を超えている。これは今季の2部では唯一の数字だ。
前線にはハリー・ケイン、ラヒーム・スターリングと偉大なる先輩2人がいるため、若手も加えれば世界屈指の攻撃力を持つチームを完成させられるだろう。最も楽しみなエリアの1つだ。
FW
ドワイト・マクニール(20歳/バーンリー)
メイソン・グリーンウッド(18歳/マンチェスター・ユナイテッド)
ジェイドン・サンチョ(20歳/ドルトムント)
マーカス・ラッシュフォード(22歳/マンチェスター・ユナイテッド)
ブカヨ・サカ(18歳/アーセナル)
タミー・エイブラハム(22歳/チェルシー)
カラム・ハドソン・オドイ(19歳/チェルシー)
エベレチ・エゼ(22歳/QPR)
ドミニク・キャルバート・ルーウィン(23歳/エヴァートン)
彼らは間違いなく今後のA代表を引っ張っていく存在であり、黄金世代と呼ぶにふさわしい面子が揃う。
この世代でEUROやワールドカップを獲得できなければ、いつイングランドは頂点に立てるというのか。数年後には世界を支配できるタレント力と言えよう。
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