ユヴェントスに加わった便利すぎる“超・万能戦士” 恩師が勧める起用法とは

昨季はシャルケでプレイしていたマッケニー photo/Getty Images

最終ラインから攻撃的MFまでこなす22歳

2020-21シーズンからアンドレア・ピルロ監督が指揮を執るユヴェントスに頼もしいユーティリティプレイヤーがやって来た。その選手とは、今夏移籍市場でシャルケからレンタルで加入したアメリカ代表MFウェストン・マッケニーだ。

ピルロ監督の下でセンターフォワードや中盤の司令塔を探すとされていたユヴェントスだが、まず確保したのは万能性に優れた若き中盤戦士だった。マッケニーは昨季シャルケで公式戦32試合に出場した22歳。若いながらも経験は十分と言っていいだろう。最終ラインから攻撃的MFまで全てのポジションでプレイ可能な同選手は、ピルロ監督にとってこの上なく使いやすい存在となるはずだ。

しかし、起用法の選択肢が多すぎるあまり、ピルロ監督が彼をどのように使っていくのかは現地でちょっとした話題となっている。SNS上では「監督初挑戦のピルロは彼を持て余してしまうかも」、「便利すぎてポジションをたらい回しにされないか心配」、「ここまでなんでもできる選手だとピルロは逆に困ってしまうのでは?」なんて声も。たしかに、指揮官にとってありがたい存在である反面、新人監督が彼のような選手を使いこなすのは至難の業と言えるか。

そんな中、アメリカ代表MFの起用法に関してピルロ監督にアドバイスを送るのはシャルケ時代にマッケニーを指導したドメニコ・テデスコ氏(現スパルタク・モスクワ監督)だ。同氏は伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューに対してマッケニーの万能性を称賛しつつ、自身がオススメする彼の起用法を次のように話している。

「ウェストンはとても熱意のある選手だよ。どこで誰とプレイしていても、彼は常に100%の力をチームに提供してくれるんだ。非常に俊敏で、フィジカルが強く、ヘディングにも優れたプレイヤーだよ。そして何より、ボール保持者へのアプローチがうまい。彼は正しいプレスの仕方を知っている選手だね。ユーティリティ性にも優れている。彼はDFとしてもMFとしてもプレイ可能なんだ。右サイドバックやセンターバック も難なくこなす。だけど、私がお勧めするのは8番の位置で起用することかな」

テデスコ氏は勧めたのは中盤での起用。やはり彼の強みである豊富な運動量を最大限に活かすのであればこの位置での起用が理想か。とはいえ、ユヴェントスでは他の選手との相性も見極めながらベストポジションを見つけていくこととなるだろう。はたして、ピルロ監督は最終的にマッケニーへどのポジションを与えることとなるのだろうか。2020-21シーズン、ビアンコネリに加わった“超・万能戦士”の起用法に注目が集まる。

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