今季こそユヴェントスの支配を終わらせることができるのか。19日よりスタートするセリエAの注目ポイントは、やはりそこにある。
中でも期待したいのは、豪華な陣容となったインテルだ。昨季2位に終わったアントニオ・コンテ率いるインテルは、今夏に的確な補強を実現している。
まずウイングバックにはドルトムントでブレイクしたスピードスターのアクラフ・ハキミを加え、左サイドにも経験豊富なアレクサンダー・コラロフをローマから迎え入れている。
ウイングバックの層はかなり厚いものとなっており、右にはダニーロ・ダンブロージオとアントニオ・カンドレーヴァ、左にはアシュリー・ヤングにクワドゥオ・アサモア、さらにバイエルンへのレンタルから戻ってきたイヴァン・ペリシッチも選択肢に入っている。
さらに中盤ではカリアリから戻ってきたラジャ・ナインゴランが残留すると見られており、ニコロ・バレッラ、ステファノ・センシ、クリスティアン・エリクセン、マルセロ・ブロゾビッチ、バルセロナからMFアルトゥーロ・ビダル獲得にも近づいているとされている。
ビダル、ナインゴランといった戦える選手に加え、センシやエリクセンなど創造性をプラスできる人材もいる。ここは1つのストロングポイントか。
前線もラウタロ・マルティネスが留まるのであれば、ロメル・ルカクとの強力2トップを維持できる。この2人に加え、完全移籍となったアレクシス・サンチェスが実力を発揮してくれれば十分な脅威だ。
最終ラインはディエゴ・ゴディンの退団が近いと言われているが、昨季のうちに若いアレッサンドロ・バストーニが成長している。セリエA屈指の安定感を誇るステファン・デ・フライ、ミラン・シュクリニアルと強固なブロックを形成してくれるだろう。
英『GIVE ME SPORT』は今季のインテルについて「アメイジングな選手層」と伝えており、この陣容でシーズンを戦うことができればユヴェントスと互角に争うことも可能だろう。
コンテ体制2年目の今季こそが勝負だが、ユヴェントスを引き摺り下ろすことはできるか。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
今月号は、創刊10周年記念特大号! 南アフリカW杯の直後に定期刊行化された本誌。今号は10周年にちなんで、2010-11から2019-20までの欧州4大リーグの10年を、まとめて振り返ります。この10年で、欧州サッカーはどう変わったのか? 10周年記念のプレゼント企画もお見逃しなく!
こちらから無料でお読みいただけます。
http://www.magazinegate.com/theworld/