ジェラード&ランパードに続く“大量得点型MF”の姿はどこへ 悩める若きMF

トッテナムのデル・アリ photo/Getty Images

2016-17シーズンには18点も奪っていたが……

スティーブン・ジェラード、フランク・ランパードのような得点を奪えるMFに成長するのではないか。そう期待されていた男が躓き始めている。

もどかしい状態に陥っているのは、トッテナムのMFデル・アリだ。

デル・アリといえば若きイングランド代表でも中心メンバーの1人であり、得点能力の高いMFとして若い頃より高い評価を受けてきた。

しかし、その数字はシーズンを重ねるごとに減少している。2016-17シーズンにはリーグ戦で18得点7アシストという驚異的な数字を残していたのだが、続く2017-18シーズンには得点数は半分の9点まで減少。

2018-19シーズンには5得点3アシスト、昨季も8得点4アシストと物足りない数字だった。2016-17シーズンのペースを維持できれば、ジェラードやランパードよりも多くの得点をプレミアリーグで稼ぐことが出来たかもしれない。それだけにここ2、3シーズンは残念だ。

チャンスメイク数の方も2017-18シーズンはキャリアハイの64回を記録したが、2018-19シーズンは27回、昨季は23回と大きく減少。攻撃面における存在感は明らかに薄くなっている。

英『sky Sports』も序列の変化を気にしている。現在のトッテナムでは攻撃で違いを作れるMFジオバニ・ロ・チェルソもおり、デル・アリの立場は少々怪しい。以前ほど絶対的な存在でないのは明らかだ。

ついにはパリ・サンジェルマンが獲得へ乗り出すなんて話題まで浮上しており、24歳のデル・アリが壁にぶち当たっている。

昨季は指揮官ジョゼ・モウリーニョの下で攻撃性が開花する予感もあったのだが、その勢いは続かなかった。イングランド代表にとってもデル・アリの状況は気になるが、2016-17シーズンの輝きを取り戻せるか。

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