21年ぶりのスクデット獲得へ 今のラツィオに足らないものとは

近年、ラツィオ飛躍させてきたインザーギ監督 photo/Getty Images

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頭数が足りない。戦力強化は必須

ラツィオの指揮官を務めるシモーネ・インザーギ監督が、今のチームに足らないものなどを明かしている。

2016年にチームの指揮官に就任したインザーギ監督のもとで素晴らしい成長を遂げ、今やイタリアの絶対王者ユヴェントス を脅かす存在となっているラツィオ。昨季も第6節から21試合無敗を記録し、一時は首位に立つ場面もあった。その間にユヴェントス(3-1)やナポリ(1-0)、インテル(2-1)も蹴散らしていることから、このままの勢いでラツィオが20年ぶりのスクデットを取るのではないかといって注目が集まった。

しかし、ラツィオは新型コロナウイルスによるリーグ戦の中断明け後から調子を崩し、最終的に4位でフィニッシュすることとなっている。その理由の一つが「選手層」にあっただろう。チームの基盤となる選手にけが人が続出。中2日〜3日で試合が開催される過密日程の中、同じ選手を起用し続けなければならなく、一気に順位を落としていったのだ。実際にインザーギ監督は昨季終盤に「言い訳にはできないが、離脱者は我々にとって大きな痛手」とたびたび口にしていた。
こういった背景もあるに違いない。26日にラツィオはセリエA初戦を控えているが(第1節が延期されていたため)、インザーギ監督はまだまだ戦力アップは必要と考えているようだ。伊『la Tepubblica』など複数のメディアによると、インザーギ監督は会見で次のように述べている。

「レイナとエスカランテ以外、昨季と同じメンバーでスタートするのは残念。昨季苦しんだ問題の後、我々は改善するためにあらゆることに取り組んでいる。しかし、我々には頭数が足りない。戦力を強化する必要があるんだ。ただ、移籍市場にはまだ時間がある。ロティート会長も強化することは問題ないといってくれているよ」

はたして、今夏の移籍市場は10月5日までとなっているセリエAだが、残り1週間ちょっとでラツィオはどんな補強を行うのか。21年ぶりのスクデット獲得へ向けて、昨季の悲劇を繰り返さないためにも、サプライズ移籍はあるのか。

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