「A・アーノルドとまでは言わないが……」 マンUの右SBに求めたい攻撃性能

マンUのワン・ビサカ photo/Getty Images

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守備力は一級品だが

マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表DFアーロン・ワン・ビサカ。昨季加入初年度ながら公式戦46試合に出場した同選手は、その守備力を最大の武器として名門のレギュラーに定着した。ディフェンス面に関して、彼にこれ以上多くのことを求める人などファンの中にはそうそういないだろう。

しかし、守備面が優秀な一方で、ワン・ビサカに少し物足りない要素となっているのが攻撃性能だ。それなりのレベルにはあるのだが、素晴らしい守備力と比較すれば攻撃面は大人しい印象が残る。SNS上では「そもそも攻撃のDNAを持っていないのかもしれない」なんて声も出始めており、今季はアタッキング面での成長に期待がかかる。

そんなワン・ビサカの成長に期待をかけるのは指揮官も同じだ。マンUのオーレ・グンナー・スールシャール監督も彼にはまだ改善の余地がいくつかあるとし、その中でも攻撃面は最優先で取り組むべき課題だと次のように語っている。英『Daily Mirror』が伝えた。
「アーロンはまだ若い。彼はこの先何年かかけて完成された選手となっていくのだろう。現時点では1対1において、彼が最高レベルの守備スキルを備えていることは間違いない。決して無視できない存在だ。だが、試合にはさまざまな側面があることも忘れてはいけない。アーロンはさらに学び、上達する必要がある」

「特に攻撃面だ。おそらく現時点で欧州最高のクロッサーと言える(トレント・)アククサンダー・アーノルドとまでは言わないが、アーロンも技術を向上させる必要がある。私たちはその分野の改善について、これまで何度も話し合っているよ」

守備力は一級品と言えるワン・ビサカだが、今季もレギュラーとして絶対的な地位を守るためには攻撃面でも一定の成長を見せなければならないか。実際、チームのリーグ開幕戦となったクリスタル・パレス戦でスールシャール監督は右SBのスタメンにティモシー・フォス・メンサーをチョイスしている。これは指揮官からワン・ビサカへのメッセージと捉えることができるはずだ。

守備力だけではない究極のサイドバックへ。今季はマンUでもがく22歳の奮闘から目が離せない。

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