充実しすぎの冨安健洋・セリエA生活 センターバックでも掴み始めた確かな評価

ボローニャの冨安 photo/Getty Images

サイドバックとセンターバックの両方でハイレベル

右サイドバックとして新境地を開拓してから1年。セリエA1年目に十分すぎるほどのインパクトを残したボローニャ所属の日本代表DF冨安健洋は、今季より本職のセンターバックを任されるようになった。

いよいよ本格的にセリエAにて守備力が試されるようになったわけだが、さっそく評価は高い。4日に行われたベネヴェント戦は残念ながら0-1で落としたが、冨安に対しての印象はポジティブだ。

伊『Tuttomercato』はこのゲームに関し、ボローニャの選手ではGKウカシュ・スコルプスキ、MFマティアス・スバンベリ、そして冨安の3人に最高点となる6.5点の評価をつけている。

冨安に関しては「守備の中心で全てのクオリティを示している。カバーリングは常に注意深く正確で、前半にはレティツィア相手に素晴らしいクリアがあった」と評価しており、センターバックでも冨安は通用すると認められつつある。

東京五輪世代の冨安はA代表の方でも守備の中心人物になってきており、これほど若く欧州五大リーグで高い評価を得る日本人センターバックも珍しい。1対1の強さ、サイドバックにも適応するだけの足下の技術、読みの鋭さなど、ワールドクラスのセンターバックに成長する可能性を秘めていると言っていい。

代表戦を挟み、24日にはラツィオ、11月に入れば7日にナポリと、攻撃力の高いチームとの対戦も控えている。ボローニャの守備は冨安にかかっているとも言えるが、一流ストライカーたちを抑え込めるのか。冨安は今季もセリエAで充実した時を過ごしている。

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