なぜフランスは“爆速SB”を呼ばないのか No.1クラスの攻撃力持つ左足

ミランのテオ・エルナンデス photo/Getty Images

弟の方も試す価値はあるはずだが……

リヴァプールのアンドリュー・ロバートソン、バイエルンのアルフォンソ・デイビスは現代でもトップクラスの攻撃力を誇る左サイドバックだが、攻撃力なら彼らにも負けないスペシャリストがいる。

ミランでセリエA最高級の左サイドバックと呼ばれるまでに成長したDFテオ・エルナンデスだ。

テオも爆発的なスピードを武器にしており、スピードに乗った攻撃参加は相手の脅威だ。

昨季もリーグ戦で左サイドバックながら6得点3アシストもの数字を記録し、今季もすでに得点を記録している。現代を代表する超攻撃型レフトバックなのは間違いない。

しかし、そんなテオにフランス代表から召集がかからないのだ。伊『Milannews』も疑問視しているが、フランス代表のディディエ・デシャンはなぜかテオにデビューのチャンスを与えようとしない。

先日フランス代表は親善試合でウクライナ代表を7-1のスコアで粉砕したが、このゲームで左サイドバックを任されたのはエヴァートン所属のリュカ・ディーニュだ。

さらにベンチにはテオの兄であり、2018ロシアワールドカップ制覇にも貢献したバイエルンDFリュカ・エルナンデスも控えている。

レアル・マドリードのフェルランド・メンディ、マンチェスター・シティのバンジャマン・メンディも左サイドバックの候補者であり、争いは激しい。

とはいえ、攻撃力だけを見るなら23歳のテオはNo.1と言っていいはず。若さも魅力で、試す価値はあるはずだ。

これまでもデシャンの選考基準にはファンから疑問の声が挙がったこともあったが、テオもその疑問点の1つか。ミランでのパフォーマンスはフランス代表入りにふさわしいレベルのはずで、レ・ブルーのシャツを着て左サイドを疾走するテオの姿も見てみたい。

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