“魔法の左足”が復活するためには何が要る アーセナルでベテランMFは苦しむ

アーセナルのエジル photo/Getty Images

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「重要なのはバランスを取ること」

ガナーズで天才司令塔の復活はあるか。ミケル・アルテタ監督の就任以降、徐々に立場を失っているMFメスト・エジル。その左足のクオリティから人気が高い選手だけに、彼が再びピッチ上で輝く日を待ちわびているファンは多いことだろう。

しかし、現時点でエジルには厳しい現状が。昨季途中には何試合か出番を得ることに成功した同選手だが、アルテタ監督の理想とするチームが固まってくるとともに徐々に構想外へ。今季も未だベンチ入りすらないままだ。

高額な給与もネックとなり、今やアーセナルで“悩みの種”となってしまっているエジル。しかし、適切な起用法さえ心得ていれば、エジルは今でも十分に輝けるはずだとかつて同クラブを率いたアーセン・ヴェンゲル元監督主張する。英『THE Sun』が伝えた。
「エジルはピッチ上で最高の規律を持っている選手ではなかった。そして、なかなかボールを持てない状況でゲームをプレイするのは、彼が得意とするところではない。しかし、より守備的な選手を彼のそばに配置しておけば、問題は解決することができる。重要なのは、攻守のバランスを適切に取ることなんだ」

「この10年間で、選手は技術的なクオリティを失いつつある。以前と比べて、フィジカル的な要素がテクニックや判断力よりも重要視されるようになったんだ。フィジカルの強さや一瞬の爆発力といったようなね」

エジルのように、そこまで機動性のないテクニシャンの需要は年々減少しているとヴェンゲル氏。しかし、それでも適切なパートナーさえ見つかれば、彼はまた輝くはずと同氏は考えているようだ。

今夏、ボールハンタータイプのMFトーマス・パルティを補強したアーセナル。中盤の補強として素晴らしいサインとなったが、彼の存在がエジルの復活にもつながる可能性はあるか。ベテランMFが放つ左足の魔法を再び見たいと願っている人は多いはず。エジルがまたピッチ上で輝く日を皆が待ちわびている。

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