代表とクラブで変わる自分の立場 チェルシーのイタリア代表DFが募らせる不安

イタリア代表では一定の出場機会を得ているエメルソン photo/Getty Images

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代表では主力、クラブでは控え

代表チームでは主力級の地位を確保しているのに、自身が所属するクラブではなかなか出場機会に恵まれない。こういったケースは、サッカー界において決して珍しくないことだ。そんな悩みを抱えている選手がイングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーにもいる。イタリア代表DFエメルソン・パルミエリだ。

2018年冬にASローマからチェルシーへと加入し、以降はレギュラー確保とまではいかないもののある程度の出場機会を確保していたエメルソン。しかし、ここ数年は怪我などの影響によりそのプレイタイムは減少傾向にある。2018-19シーズンはリーグ戦10試合、2019-20シーズンは同15試合の出場にとどまり、2019-20シーズンの後半戦に至ってはベンチにすら入れない試合が多くあった。今季に入ってからもその状況は変わらず、ここまでリーグ戦での出場はゼロのままだ。

その一方、イタリア代表では2018年9月のデビューから7試合に出場し、ロベルト・マンチーニ監督からの信頼を徐々に勝ち取っているエメルソン。先日行われたUEFAネーションズリーグのポーランド戦でもフル出場を果たし、アズーリにとって彼は重要な戦力とカウントすることができるだろう。
そんな中、エメルソンが自身の置かれている現状についてコメントしている。英『Daily Mail』によると、本人もクラブと代表における立場の違いには少々戸惑いを感じている様子だ。チェルシーでの定位置奪取に全力を尽くす姿勢を見せながらも、エメルソンの口からはクラブでの立場に対する不安が見て取れるコメントが飛び出している。

「クラブと代表の切り替えはきちんとできているよ。イタリア代表に合流すると、自分はグループの中で重要な存在なんだと認識できる。チェルシーでは思うように物事が運んでいない。居場所を取り戻すためにも、きちんとハードワークをしていかなければならないね」

今夏移籍市場でのチェルシー退団が噂されるも、現状はひとまず残留という運びとなっているエメルソン。しかし、本人の中では今でも出場機会を求めて新天地へという思いが燻っているのかもしれない。クラブでなかなか定位置を掴めないイタリア代表DF。胸の内には冬に移籍という選択肢も残っていることだろう。はたして今後、エメルソンはどのような方法でこの不安を払拭していくのだろうか。悩める左サイドバックの動向には、これからも注目したいところだ。

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