チェルシーは大補強の成果を一刻も早く披露せよ 「この状態が続くようなら」

得点こそ奪えているが、チーム全体のクオリティとしては少し心許ない状況のチェルシー photo/Getty Images

クラブOBが現状を憂慮

今夏移籍市場で大補強を敢行したチェルシーだが、スタートダッシュは不完全燃焼という形になってしまった。プレミアリーグ開幕から5試合を戦って2勝2分1敗。決して悪いというわけではないが、開幕前に「今季は優勝も狙える」との評価を受けていたチームとしては少々寂しい成績と言わざるを得ないだろう。

ここまでチェルシーがこなした5試合のうち、“ビッグ6”を相手にしたのは第2節のリヴァプール戦(0-1)のみ。いくら負けていないとはいえ、本来なら最低でも4勝1敗で最初の5戦を終えたかったところだ。しかし、結果的には中堅クラブ相手に3失点を喫して引き分けとなったゲームが2試合もある結果となった。新戦力がまだ完全にフィットしていない段階とはいえ、非常にもったいない勝ち点の失い方だったと言える。

今季は開幕からやや不安定な戦い方を露呈するチェルシー。そんなチームにはクラブOBも一抹の不安を抱いているようだ。かつてチェルシーで活躍した元フランス代表DFフランク・ルブーフ氏は、古巣の現状について米『ESPN』へ次のように語っている。

「私はヴェルナーについて非常に満足しているが、ハフェルツに関してはまだ疑問の余地が残る。彼の状態について、それほど楽観視はできないよ。今のチェルシーには疑わしき点ばかりが目立つ。彼らの本当の価値はどれほどのものなのか。この状態が続くようであれば、彼らがトップ4でフィニッシュすることはないだろうね。今の彼らはお互いを理解していないように映るよ。新戦力の多くがまだフィットしているとは言い難い。そのことを私は非常に心配している」

好調な滑り出しとはいかなかったチェルシーだが、はたして彼らはここから本来の実力を発揮して優勝戦線に食らいついていくことができるのだろうか。新戦力のフィットは早急の課題。ヴェルナー以外の新加入選手たちがいかに早くチームへ適合するか。これが今後不沈のカギを握ってくることとなりそうだ。

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