“近年最弱”のクラシコになる もうバルサVSレアルに以前の熱さはないのか

今回のクラシコを盛り上げるのは誰か photo/Getty Images

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欧州の力関係も変わった

クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシを中心に熱いバトルを繰り広げていたクラシコはどこへやら。

伝統の一戦であるバルセロナVSレアル・マドリードのクラシコが今月24日に予定されているが、両チームの状態はベストとは言えないレベルだ。

17日にはバルセロナがヘタフェ、レアルがカディスにそれぞれ0-1で敗れており、以前のような強さは失われている。
スペイン『MARCA』も「近年では最弱のゲームになるだろう」と冷静な視点から今回のクラシコを分析している。

クラシコ直前のリーグ戦をバルセロナとレアルが揃って落とすのは2003年4月以来のこととなっており、頂上決戦とのイメージは薄れてきている。

バルセロナの方はロナルド・クーマンの下で新たなスタートを切り、攻撃陣はまずまず好調だ。フィリペ・コウチーニョ、アンス・ファティは開幕からフィットしており、そこにメッシが絡む攻撃はハマれば面白い。

とはいえ、まだアントワーヌ・グリーズマンのベストを引き出せていない。攻撃全体が100%機能しているとは言えず、完成しきっていない攻撃がレアル守備陣にどこまで通じるかは未知数だ。

一方のレアルはエデン・アザールの離脱が開幕から続き、攻撃に迫力が欠けている。頼みの綱であるカリム・ベンゼマもまだ今季は1得点決めたのみだ。

明らかな得点力不足に陥っており、バルセロナ相手に複数得点を望むのは難しいかもしれない。安定している守備を軸に、最少スコアでの勝利を目指すのが妥当か。

いずれにしても、以前のようなハイレベルのクラシコを望むのは難しい。それこそジョゼップ・グアルディオラVSジョゼ・モウリーニョの頃は世界最強決戦とのイメージもあったが、ここ最近の両クラブはチャンピオンズリーグでもあっさり負けてしまうことがある。欧州の力関係は確実に変わってきている。

ただ、クラシコに勝利すればチームに勢いが出るのは間違いない。内容はどうあれ、両チームにとって勝ち点3は極めて重要だ。序盤での連敗は避けたいところだが、今回のクラシコを制するのはどちらか。

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