レジェンドも求めるドイツのベテラン勢 「もし私が代表監督なら……」

やはりドイツ代表には頼れるベテランの力が必要か photo/Getty Images

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まだまだ一線級の活躍を披露できるはず

やはり、ドイツ代表はチームに経験豊富なベテラン勢を呼び戻すべきなのだろうか。10月のインターナショナルウィークにて3試合をこなし、うち2試合を3-3のドローで終えることとなってしまった同代表。その相手はトルコ代表やスイス代表といった中堅国だっただけに、国内ではチームを率いるヨアヒム・レーヴ監督への不信感が募っている。

そして、その結果以上にドイツのファンが納得いっていないのは、レーヴ監督のメンバー選考についてだ。チーム全体としてハイレベルなプレイヤーが揃っている同代表だが、今回そのリストにFWトーマス・ミュラーやDFジェローム・ボアテングといった選手の名前はなかった。昨年レーヴ監督自ら代表引退勧告をしたとはいえ、3冠バイエルンの中心を担う2人がいれば結果は違ったかもしれない。そう考える人は多く、今では同監督に対する各方面からの風当たりはかなり強くなっている。

先日はドイツ代表のOBであるローター・マテウス氏とディートマー・ハマン氏もベテラン勢を呼び戻すべきだったとコメントした。そんな中、また新たな代表OBがレーヴ監督の選手選考に物申している。その人物とはバスティアン・シュバインシュタイガー氏だ。
「もし私が代表監督なら、ボアテングとミュラーはチームに組み込むと思うよ。まあ、言ってしまえば私はその立場にないんだけどね。だが、特にボアテングは招集するべきだったように思う。彼と(ダビド・)アラバのコンビはバイエルンで非常に好調だ。ボアテングを招集していれば、ニクラス・ズーレはその隣で多くを学ぶことができただろう」

「それから、(ジョシュア・)キミッヒのためにもボアテングは最終ラインに欲しかった。バイエルンでは彼とアラバがいるから、キミッヒが最終ラインでゲームメイクするのは最低限だ。だが、そのどちらもいない今回の代表では彼がビルドアップを常に支えなければならなかったんだ。そのせいでキミッヒは低い位置でのプレイに終始し、持ち味である攻撃参加をすることもできずに試合を終えた。ボアテングさえいれば、その状況は改善できたように思うよ」

シュバインシュタイガー氏がこのように語ったことを独『Sport Bild』が伝えている。やはり、同氏も今のドイツ代表には頼れるベテラン勢いが必要だと考えているようだ。はたして今回の試合結果を受けて、レーヴ監督がチームの構成について考え直すことはあるのだろうか。ミュラーもボアテングもまだまだ一線級の活躍を披露できるはずだ。

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