走行距離“TOP3”が全員マンUのMF フレッジ、マクトミネイに託せる別のスタイル

フレッジとマクトミネイも戦力に photo/Getty Images

PSG戦で再確認できたもう1つの戦い方

現在のマンチェスター・ユナイテッドにとって悩めるポイントの1つとなっているのが、中盤の構成だ。

昨季後半戦から絶好調のブルーノ・フェルナンデス、特別な才能を持つポール・ポグバ、守備職人ネマニャ・マティッチ、若き大型守備的MFスコット・マクトミネイ、小柄ながらハードワークできるフレッジ、そしてアヤックスから合流したドニー・ファン・デ・ベーク。実力者が多すぎるのだ。

先日行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節のパリ・サンジェルマン戦にて、マンUはフレッジ、マクトミネイ、フェルナンデスを先発起用して2-1の勝利を収めた。

相手が格上とも思えるパリだったため、より守備で戦えるフレッジとマクトミネイを先発させた判断は正しかったと言えよう。

ただ、リーグ戦ではポグバとフェルナンデスを先発で揃える機会が多い。指揮官オーレ・グンナー・スールシャールもスタメン選考には悩むだろう。

英『Manchester Evening News』もパリ戦でのマクトミネイとフレッジを称賛しているが、このゲームで両チーム合わせて最も多くの走行距離を記録したのはフレッジで10.861kmだった。

それに次ぐ多さだったのがフェルナンデスの10.84km、3番目に多かったのがマクトミネイで10.647kmだ。マンUの中盤トリオがいかにハードワークしていたかが分かる数字だ。

またフレッジは4回のインターセプト、13回のボールリカバリー、守備のデュエル13回中9回勝利を収めるなど、守備面で獅子奮迅の働きだった。

このことから、同メディアもパリのような攻撃自慢の強豪相手にはフレッジやマクトミネイ、マティッチなど守備的な選手を多く並べるスタイルで戦った方がいいのではとの見解を示している。

昨季も何度かハマったように、強敵には堅守速攻で立ち向かった方が得策かもしれない。

そして国内リーグで格下と戦う時や、得点が欲しい時にはポグバとフェルナンデスを並べる。もちろんファン・デ・ベークも候補者だ。

対戦相手によって中盤の構成を変えていく戦い方も面白いが、では24日のチェルシー戦はどうするのか。チェルシーは攻撃自慢のチームとなっており、パリ戦と同じようなアプローチで臨む方が無難かもしれない。

パリ戦でもう1つのスタイルを確認できたことはマンUにとって大きな収穫だったと言えそうだ。

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