アトレティコに今季“稼働率100%”の男がいた 右サイドを支える鉄人SB

今季開幕から休みなく試合に出場し続けているトリッピアー photo/Getty Images

リードがあっても下がらない

ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレティコ・マドリードといえば、全員がハードワークを怠らない強度の高いサッカーを披露することで有名だ。それだけに、同クラブには前線から最終ラインまでそのスタイルに対応できるスタミナ自慢が揃っている。

しかし、その中でもイングランド代表DFはさらに別次元の“鉄人”と呼ぶべき存在なのだろうか。今季アトレティコがこなした公式戦10試合で、その全てにフル出場を果たしている選手がいるのだ。その選手とは右サイドバックを担当するキーラン・トリッピアー。同ポジションのバックアッパーであるシメ・ヴルサリコが怪我で戦線を離脱しているということもあるが、シメオネ監督の同選手に対する信頼度はかなり高い。

今やアトレティコに欠かせぬ存在になっていると言っていいだろう。今季のアトレティコではFWジョアン・フェリックスの躍動が目立っているものの、右サイドから精度の高いキックでいぶし銀の活躍を披露する彼の存在も決して見逃すことはできない。特に最近は随所に輝く場面が増えてきており、直近の公式戦5試合におけるデータサイト『WhoScored』の平均評価点は「7.36」と高水準だ。DFでこの数字はかなり優秀で、スペイン『MARCA』も「いよいよイングランド人が最高のバージョンを披露し始めた」と賛辞の言葉を送っている。

だが、その一方でやはり気になるのは彼の稼働率。今季開幕から全く休みがない彼を周囲は心配していると『MARCA』は紹介している。試合終盤に多少のリードがあっても、構わずフル出場を続けるトリッピアー。同メディアによると、もはやその働きぶりから現地ファンの間では彼のことを「鉄人」と呼ぶ人も増えているようだ。

アトレティコの右サイドを休むことなく支え続けるトリッピアー。はたして、同選手はいつまでフル出場を続けることとなるのだろうか。さすがにこの先も休みなしというのは不可能なはずだが、彼のプレイを見ているとどこかやれそうな雰囲気を感じるのも恐ろしいところ。トリッピアーの鉄人ぶりには今後も注目だ。

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