インテルはシステムの最適解を見つけられていない? 英雄が古巣の現状に懸念

今季ここまで思うような結果を残せていないインテル photo/Getty Images

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ルカクさえもうまくいっていない

かつてインテルで活躍した元イタリア代表FWアレッサンドロ・マッツォーラ氏は、古巣の今季の戦い方や現状に懸念を抱いているようだ。

マッツォーラ氏は現役時代に愛するクラブ一筋を貫き通し、同クラブでの公式戦の出場数が550試合を超えるインテルのレジェンドだ。イタリア代表としても70キャップを記録し、3度のワールドカップに出場。1970年に開催されたメキシコ大会では準優勝に貢献している。

そんなレジェンドが今月8日に78歳の誕生日を迎え、伊『Rai Radio 1』のインタビューに応じた。その際、今季思うようなスタートが切れなかった古巣インテルについて言及している。
「私はインテルが良い状態にあるようには見えない。正直なところ、彼らがまだシステムの最適解を見つけられていないのではないかと心配しているよ。(8日のアタランタ戦でも)彼らはずっとパスを回していただけで、ゴールを狙うことはなかった。いま、私は誰も救うことができない。ルカクさえもね。彼はチームを牽引しなければならない存在だが、その彼さえもあまりうまくいっていないのではないか」

インテルは昨季から引き続き[3-4-1-2]や[3-5-2]をベースに戦ってきたが、セリエA第7節終了時点で3勝3分1敗の7位。チャンピオンズリーグでも3試合消化していまだ白星はなく(2分1敗)、グループBの最下位に沈んでいる。アントニオ・コンテ体制2年目を迎え、今季こそインテルがスクデットを奪い返すのではないか、CLで再び躍進を遂げるのではないかと期待されてきたが、前評判ほどの結果を残せていないのだ。

多くのクラブが補強を控える中、同クラブは今夏も積極的に補強を行ったこともあり、開幕前の期待値が非常に大きかったのは間違いないだろう。それだけに、マッツォーラ氏と同様、今季のここまでの戦い方に失望しているファンも少なくないかもしれない。ただ、2020-21シーズンはまだ始まったばかりというのも事実。インテルは底力を見せ、ここから巻き返しを図ることができるのか。

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