トルコの“エジル風MF”はいずれ本家超えも可能か フランスで暴れる23歳

リールのヤジチ photo/Getty Images

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現時点で比較はできないが

アーセナルに所属するMFメスト・エジルといえば、その巧みな足技や広い視野を活かしたプレイで中盤に違いを作る選手だ。現在はガナーズで不遇の時間を過ごしているものの、かつての彼が世界トップレベルの評価を得る司令塔だったことは間違いない。その左足から放たれる美しいパスに魅了されたサッカーファンは多いだろう。

そんなエジルの姿を彷彿とさせる若きレフティーが、サッカー界で新たに出現している。そのレフティーとは、リールに所属する23歳のトルコ代表MFユスフ・ヤジチだ。エジルと同じくトップ下を主戦場とする彼は、創造性に溢れたラストパスや類稀なるキック精度を武器としてリール攻撃陣にアクセントを加えている。今季は未だリーグ戦でのスタメン出場こそないものの、随所でその動きは光る。チャンスとあらば前線に顔を出し、ビルドアップがうまくいっていないと見るや一列下がってボールを受ける動きもできる。尚且つその時々の判断は正確とあって、まさに“エジル風”という表現がピッタリのMFと言えるだろう。

そんなヤジチは、いずれエジルをも超える存在となれるのか。同選手の大ブレイクに期待をかけるのは英『Daily Mail』だ。同メディアがそのように主張するのは、ヤジチに得点能力開花の兆しがあることが最大の理由。リーグ戦ではなかなか出番を得られていない同選手だが、実は今季ヨーロッパリーグで大暴れ中なのだ。彼はここまで同大会において3試合すべてに先発し、うち2試合でハットトリックを達成。6ゴールは現時点で堂々の得点ランキングトップだ。
“エジル風”なスタイルに、得点力というこれまた強力な武器を加えようとしているヤジチ。まずはリールで完全に定位置を奪取しなければというところだが、数年後に選手として完成の域に到達すればこのトルコ代表MFはとんでもない選手になるか。現段階での実力は本家に遠く及ばないないものの、フランスで着実な成長を見せるMFのポテンシャルは世界でも屈指のレベルにあるのかもしれない。

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