日本が誇る“デュエルキング” 遠藤航が手にした世界基準の対人守備

シュツットガルトで奮闘する遠藤 photo/Getty Images

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デュエル勝利数でブンデストップ

ドイツでいぶし銀の活躍を披露する日本のデュエルキングからは、今季も目が離せない。シュツットガルトに所属する日本代表MF遠藤航は、1部の舞台でもその強みを最大限に活かしてチームを牽引している。

昨季、中盤の要としてシュツットガルトを1部昇格に導く活躍を見せた遠藤。同選手の強みはなんといっても守備の局面における対人戦の強さだ。2019-20シーズンはそのディフェンス力を買われ、一時センターバックとして起用される試合もあったほど。昨季チームメイトだった元ドイツ代表FWマリオ・ゴメスからも「チームでベストの1人」との称賛を受けており、今では誰もが認めるシュツットガルト守備陣の中心となっている。

そんな遠藤の守備力は、初挑戦となった1部の舞台においても通用している。実は同選手、第7節終了時点におけるデュエル勝利数でリーグトップの数字を叩き出しているのだ。遠藤がここまでの7試合で積み上げたデュエル勝利数は驚異の「116」。同ランキングで2位につけるヘルタ・ベルリンFWマテウス・クーニャが記録している「107」とは、9回の差がついている。空中戦と地上戦のどちらでも戦えるサムライは、初挑戦となったブンデスでも対人戦の強さで他を凌駕している。
そのほかに、今季タックル数でもリーグ2位の24回を記録している遠藤。トップを走るフランクフルトDFマルティン・ヒンターエッガーとの差はわずかに2回と、日本代表MFはこちらでもキングの座を狙えそうだ。これらのデータを見てみても、昇格組であるシュツットガルトがここまでブンデスで6番目に少ない失点「9」という成績を残しているのは、日本代表MFの尽力によるところが大きいと言えるはずだ。

はたして欧州トップリーグでも十二分に通用する守備力を備える遠藤は、今季ブンデスにおいてどこまでその影響力を高めてくるか。このパフォーマンスを継続することができれば、日本のデュエルキングがビッグクラブへと旅立つ日もそう遠くはないはずだ。

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