強力3トップが完成すれば23歳はどうなる スパーズで心配な若きFWの立ち位置

今後トッテナムで厳しい立場に置かれることが予想されるベルフワイン photo/Getty Images

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成長期を控えとして過ごすことになるか

今夏ウェールズ代表FWガレス・ベイルが復帰し、前線にリーグでも屈指の破壊力を誇るユニットが完成しそうなトッテナム。ベイルがまだ本調子とはいかないものの、韓国代表FWソン・フンミンとイングランド代表FWハリー・ケインの黄金コンビにこの怪物レフティーが加われば、相手にとっては大きな脅威だ。

ファンもこの恐ろしいユニットの完成を待ちわびていることだろう。しかし、そうなれば彼ら以外のアタッカーたちは立場が怪しくなってくる。プロフェッショナルな世界に競争はつきものだが、将来有望な選手のチャンスも減ってしまうではないか。強力3トップの完成は喜ばしい一方で、英『football.london』はそういった可能性も危惧しているようだ。

そのなかで、同メディアが特に心配しているのはオランダ代表FWステーフェン・ベルフワインだ。年齢は23歳とそれほど若いわけでもないが、彼も未来あるアタッカーの一人であることは間違いない。昨季は加入直後のマンチェスター・シティ戦でいきなり豪快なボレー弾を沈め、鮮烈なデビューを飾った同選手。随所に光るプレイを見せているだけに、ファンも彼の成長には大いに期待しているはずだ。
しかし、ここのところベルフワインはリーグ戦でベンチにも入れない状況が続いている。『football.london』によると、その理由は軽度の負傷。先日はUEFAネーションズリーグを戦うオランダ代表にも選出されたが、結局試合前にチームを離脱することに。ゲームに絡めない時間は増えるばかりだ。本来であれば復帰してからすぐに試合勘を取り戻してほしいところだが、早々にトッテナムの3トップが完成してしまえばそれも難しくなるだろう。「途中出場から感覚を取り戻すのは至難の業だ」と、同メディアもこの状況でベルフワインが今後順調に成長できるかはわからないと主張している。これから伸び盛りの時期を迎える23歳にとって、ベイルの加入は少々タイミングが悪かったか。

もちろんベイルやソン・フンミン、ケインとて、今後も試合に出ずっぱりというわけにはいかないだろう。彼らを休ませる場合には、どこかでベルフワインにチャンスは巡ってくるはずだ。しかし、プレイヤーとしての成長期をバックアッパーとして過ごすのは、23歳にとって過酷なものとなる可能性が高い。チームへの期待感は高まっている一方で、若きアタッカーの現状はいささか心配なものとなっている。

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