こんなはずじゃなかった…… エリクセンが語るインテルでの現状と未来

インテルで苦しい時期を過ごしているエリクセン photo/Getty Images

「これは僕が夢見ていた光景じゃない」

インテルに所属するデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、現状や未来について語っている。

現在28歳のエリクセンは、2010年にアヤックスでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2013年にトッテナムへ移籍。イングランドを舞台に7シーズンにわたって活躍し(公式戦通算305試合に出場して69ゴール89アシスト)、正確無比のキックなどを武器に今や欧州を代表する司令塔となっている。

こういった活躍もあり、近年、多くのビッグクラブがエリクセンに興味を示してきた。そして、この欧州屈指の司令塔が新天地に選んだのがインテル。今年1月の移籍市場で、自身初のイタリア挑戦を決断したのだ。欧州で最も過酷と言っても過言ではないプレミアリーグで、毎年のように安定した結果を残していたこともあり、同選手の加入に多くのインテリスタが期待に胸を膨らませたことだろう。

しかし、エリクセンはカルチョへの適応に大苦戦。昨季はセリエA17試合に出場したが、1ゴール2アシストにとどまった。今季もここまで同5試合に出場するも、いまだに決定的な仕事をすることができず。途中出場や途中交代も多く、出場時間が限られていることもあるが、イングランドで披露していたような“違い”を、イタリアのピッチでは見せつけることができていないのだ。

エリクセン本人も「こんなはずじゃなかった……」と、この現状は「想定外」と思っているようだ。母国メディア『TV 2 SPORT』のインタビューで「すべての選手ができるだけプレイしたいと思っている。ただ、最終的には監督が誰をピッチで使うか決めるものだ」としながらも「ありえない。これは僕が夢見ていた光景じゃない」と胸の内を明かした。

さらに「ファンのみんなは僕がもっとプレイする姿を見たいと思ってくれているので、非常に奇妙な状況にある。監督が異なる考えを持っており、選手としてはそれを尊重しなければならないけどね。つまるところ、インテルでの現状は、あまりうまくいっていないんだ。昨季も僕がプレイしていない間、チームが多くの勝利を手にしたのは認めるがね」とも話している。

インテルでなかなか結果を残せていないこともあり、加入から1年経たずして移籍の噂が絶えないエリクセン。今後についても「今のところは、自分のサッカーだけに集中しているよ。何かが起こるとしたら、移籍市場が開いたとき。それからどうなるか見てみよう」とコメントし、今冬の移籍を否定せず。11月、12月のインテルでの出場状況次第では、新たな挑戦を決断するかもしれない。現在はPSGなどが同選手に関心を寄せているとの噂もあるが、はたして。

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