このままでは才能を無駄にする? マンUの19歳に重なる先輩MFの姿

マンUのグリーンウッド photo/Getty Images

昨季ブレイクも素行不良が目立つ

昨季ブレイクを果たしたマンチェスター・ユナイテッドのヤングタレントだが、現在の状況があまりに長引くようではマズい。このままではかつて赤い悪魔で苦しんだ先輩と、彼も同じ道を辿ることとなってしまうかもしれない。今季マンUにおいて19歳FWメイソン・グリーンウッドの立場が、少々怪しいものとなり始めている。

2019-20シーズンにグリーンウッドが見せた輝きは本物だった。公式戦49試合に出場して17ゴールを決めた18歳に、大きな希望を見たファンは多かったことだろう。シーズン終了後にはウェイン・ルーニーやクリスティアーノ・ロナウドといった選手と比較する声まで出始め、その評価はうなぎのぼり。今季は絶対的レギュラーとしての活躍が期待されていた。

しかし、そんな順風満帆のキャリアにグリーンウッドは自身で水を差すことに。9月に行われたUEFAネーションズリーグGL第1節のアイスランド戦でイングランド代表デビューを飾った同選手。しかし、その試合後に宿泊していたホテルへ女性を連れ込むという規律違反で、同選手はチームを追放されることとなってしまった。加えて、その後は笑気ガスを吸引している過去の動画が流出。大きな才能を秘めていることに疑いの余地はないが、ピッチ外での問題行動はどうしても目立つ。

英『Daily Mirror』はそんなグリーンウッドに、かつてマンUで衝撃デビューを飾りながらも結局鳴かず飛ばずに終わってしまった選手の姿を重ねている。その選手とは、現在オランダのデン・ハーグでプレイするMFラヴェル・モリソンだ。同選手はかつて、あのアレックス・ファーガソン氏をして「これまで契約したどの若者にも負けない天賦の才を持っている」と言わしめるほどの逸材だったものの、素行不良が目立ちマンUで大成することはできなかった。このままではグリーンウッドもモリソンと同じ道を辿ることになるかもしれないと、同メディアは心配しているのだ。

クラブもそんなグリーンウッドの生活態度を問題視しているようで、10月には睡眠や休息の管理についてグリーンウッドと話し合ったとも『Daily Mirror』は伝えている。今季はリーグ戦5試合に出場しながらも、いまだゴールを挙げることができていないヤングスター。果たして、この19歳に待ち受けるのはどのような未来か。素晴らしい才能を備えているだけに、それを無駄にはしてほしくないところだが……。

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