このままではEUROへの出場も危うい トッテナムで苦悩する24歳の中盤戦士

トッテナムで出場機会の確保に苦しむウィンクス photo/Getty Images

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本人もクラブでの現状に危機感

今季イングランド・プレミアリーグでここまで首位レスター・シティと1ポイント差で2位につけているトッテナム。この快進撃を支える存在として密かに注目されているのが、夏の移籍市場でサウサンプトンから獲得したデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクだ。

中盤の底で気の利いた仕事を続けるホイビュルク。同選手はピッチ上で常にリスクを考えた冷静なプレイを選択しており、今ではトッテナムの中盤における絶対的な存在となっている。チームの主将を務めるGKウーゴ・ロリスも、彼の働きについては先日「ピエールの存在には本当に助けられているよ」とコメント。ホイビュルクの獲得はスパーズにとってこの上なく大きなものになったと言っていい。

しかし、そんなホイビュルクが試合を重ねるごとに評価を上昇させる一方で、トッテナムの中盤にはその立場が怪しくなっているMFが存在する。ジョゼ・モウリーニョ監督の就任によって、自身を取り巻く状況が一変してしまったイングランド代表MFハリー・ウィンクスである。
中盤の選手に一定の守備強度を求めるとされるモウリーニョ監督の下で、チーム内における序列が徐々に低下しつつあるウィンクス。彼もガッツあるディフェンスが光る選手だが、指揮官はこのMFをそこまで信頼していない様子。今季は公式戦9試合に出場しているものの、10月以降はリーグ戦4試合でわずか17分しか出場時間を得ることができていない。

そんな状況が続くなか、本人もトッテナムにおける自身の立場が危うくなっていることには相当な危機感を抱いている。英『Daily Mail』によると、現地時間15日に行われたベルギー代表戦後、ウィンクスは次のように胸の内を明かしている。

「現在、僕のトッテナムにおける状況は困難なものとなっている。だけど今はチームに留まることができるように、自分ができる限りのことをするだけさ。一生懸命プレイすること。それこそが重要なんだ。イングランド代表でチャンスを得られることは嬉しいよ。ここを素晴らしい場所だと感じているし、フットボールをするのに最高の環境だとも思っている。選手同士の仲も良いしね。EUROではスタメンとしてプレイしたい。そのためにも、トッテナムでチャンスを得ることは重要だと感じているよ」

来年開催されるEURO2020を戦うイングランド代表のメンバーに選ばれるためにも、現在クラブで置かれている状況はなんとかしなければならないとウィンクス。はたして、スパーズで苦しい立場に追い込まれているMFは、今後この逆境を乗り越えることができるのだろうか。24歳のイングランド代表MFに試練のときが訪れている。

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