“36歳”でもワールドクラス チェルシー守備陣に安定をもたらした大ベテラン

今夏チェルシーに加入したT・シウバ photo/Getty Images

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「V・ダイクを除けばリーグ最高のDF」

今夏移籍市場でチェルシーに加入したブラジル代表DFチアゴ・シウバ。開幕直後からフル回転というわけにはいかなかったものの、今や彼はブルーズの最終ラインを支える重要な存在となっている。このベテランDFとGKエドゥアール・メンディが加入したことによって、チェルシーの守備は劇的に改善された。

これまではクルト・ズマやフィカヨ・トモリといった若い選手に頼らざるを得なかった最終ラインに、安定感をもたらしたT・シウバ。9月に36歳を迎えたとはいえ、まだまだ世界トップクラスの守備者であるということを彼はピッチ上で証明している。そのパフォーマンスは指揮官も大いに評価しており、フランク・ランパード監督は先日「CBとして、チアゴはファン・ダイクやコンパニの領域に足を踏み入れた」と絶賛。瞬く間にチームリーダーの1人となった新加入DFの奮闘を称えた。

そんなT・シウバは現地時間24日に行われたチャンピオンズリーグのスタッド・レンヌ戦でも躍動。チームがピンチを迎えた際には、守備の綻びとなる可能性がある位置へ常に顔を出し、ことごとくレンヌの攻撃を阻止してみせた。この活躍をデータサイト『WhoScored』も高く評価。同サイトはT・シウバにチェルシーDF陣の中で単独トップとなる「7.5」の評価点を与えている。
日を追うごとにチェルシーへのフィット感が増しているT・シウバ。かねてより世界屈指の実力者と評価されていた選手とはいえ、36歳のベテランがここまで早くプレミアの水へ馴染んだことに驚いている人も多いだろう。英『BT Sport』で解説員を務めるチェルシーOBのジョー・コール氏も、彼の順応性には驚きを隠すことができない。

「チアゴは彼の世代で最も偉大なDFの一人だが、36歳でプレミアに初挑戦するということに不安はつきなかった。伝統的に、この年齢の選手がイングランドで結果を残すのは難しいとされてきたからね。プレミアのプレイ強度の高さは他のリーグと明らかに違う。実際、フランクもシーズン序盤はいきなり彼を先発で起用することを躊躇っていたように思える。だが、結果的にチアゴはプレミアへ即座に順応してみせた。今ではまるでロールスロイスのようだよ。ファン・ダイクを除けば、彼はリーグで最高のDFになったと思う。十分にワールドクラスとして数えることができるほどのレベルだ」

どれだけ年齢を重ねても、どんなリーグでプレイしようとも、高いレベルの守備を安定して披露し続けるT・シウバ。はたして、この男は一体いつまで世界トップクラスのDFとして君臨し続けるのだろうか。サッカー界には36歳で現役を引退する選手も数多くいるが、T・シウバはそんなことお構いなしにワールドクラスとしてのキャリアを歩み続けている。

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